研究領域 | 次世代物質探索のための離散幾何学 |
研究課題/領域番号 |
20H04649
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
萩田 克美 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 応用科学群, 講師 (80305961)
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研究期間 (年度) |
2020-10-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
22,360千円 (直接経費: 17,200千円、間接経費: 5,160千円)
2021年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2020年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 高分子ゴム材料 / ナノ粒子充填材料 / 3次元ネットワーク / 分子シミュレーション / 幾何学的解析 / FIB-SEM計測 / データ科学解析 / 逆モンテカルロ解析 / 高分子複合材料 / 高分子材料物性 / 計算幾何学 / ゴム材料 / ソフトマター |
研究開始時の研究の概要 |
ゴム中ナノ粒子に関わる3次元ネットワーク構造について、離散幾何の数学的手法を駆使し、構造-機能相関の解明をする学理を形成することが目的である。 FIB-SEM観察した実空間構造やX線散乱実験データを逆問題推定したナノ粒子3次元構造を定量的に比較する数学的技法を開発し、数学者と協働で離散幾何解析を発展させる。また、フィラー周りのバウンドラバーBR層を疑似した複体を用いたパーシステント・ホモロジーの開発や、配向や結晶化、弾性等の変化からBR層を検出するデータ解析手法の開発を行う。さらに、フィラーネットワークのトポロジーと応力ひずみ関係などの構造-機能の相関を、数値分析と理論定式化の両面で理解する。
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研究実績の概要 |
本研究では、ゴム中ナノ粒子に関わる3次元ネットワーク構造について、離散幾何の数学的解析で、構造-機能相関の解明を目指している。ゴム中ナノ粒子やその周辺のバウンドラバー(BR)を含むネットワーク構造を解析するため、実空間ナノ構造の計測とその解析、小角散乱データの解析、MD計算を精力的に進めた。 カップリング剤などで局所凝集構造を改変した試料に対するFIB-SEM計測実験と、小角散乱データに対する逆モンテカルロ(RMC)法でのナノ粒子凝集構造推定を行った。これらのナノ粒子凝集体の3次元構造の特徴分析を行い、FIB-SEM観察像とRMC推定構造の間の類似性や差異を検討した。加えて、2次元小角散乱パターンからナノ粒子の3次元構造を推定するRMC解析について、実験データからの構造推定を行うとともに、効率的な解析処理のためにGPGPU活用も行い公開を前提としたコード整備を進めた。 BR等の挙動解明には、その相互作用の把握が重要である。相互作用と構造の相関をもとにディープラーニングで、電子顕微鏡観察等で得られる2次元断面像から相互作用値を推定する手法の有効性を、シミュレーションで作成した高分子相分離構造の事例で検討し、論文出版した。フィラー付近での配向や結晶化の挙動からのBR領域検出を目指し、ユナイテッドアトム模型や全原子模型のMD計算で結晶化に関する検討を行った。 BRの寄与によるフィラーネットワークや高分子網目のネットワーク解析手法について検討を進めた。ネットワーク構造と弾性発現の関連を粗視化MD計算で調べた論文を出版した。また、ループのペアで環状鎖を貫通する線状鎖の数分布を評価する手法活用として、環状鎖と線状鎖の混合系に関する論文を複数出版した。さらに、数個の環状鎖で構成されるカテナンに関して、トポロジーの違いがメルトのレオロジーに与える影響を粗視化MD計算で評価した論文を出版した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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