研究領域 | 重力波物理学・天文学:創世記 |
研究課題/領域番号 |
20H04736
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松林 和也 京都大学, 理学研究科, 特定助教 (60622454)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,135千円 (直接経費: 3,950千円、間接経費: 1,185千円)
2021年度: 195千円 (直接経費: 150千円、間接経費: 45千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 重力波 / 可視光 / 撮像観測 / せいめい望遠鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
重力波を使った天文学が精力的に行われているが、重力波源天体が同定された例はわずかしかない。重力波源天体を同定するには迅速な電磁波フォローアップ観測が重要となる。本研究では、せいめい望遠鏡 (京都大学-岡山3.8 m望遠鏡) と可視光多色同時撮像装置 (多色カメラ) を使って、重力波源候補天体の同定することを目的とする。長波長で量子効率の高いCMOSを使用するのが本研究の大きな特徴の一つである。上記の望遠鏡と装置を用いた、重力波源候補天体の迅速な追観測実施を目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、重力波源の電磁波対応天体の可視光撮像フォローアップ観測により、突発天体を探査し、重力波源天体を同定することである。この目的を達成するため、我々はせいめい望遠鏡に接続する可視3色高速撮像分光装置TriCCSを改良し、それを使って重力波源の電磁波対応天体のフォローアップ観測する研究を進めた。 重力波源の電磁波対応天体の可視光フォローアップ観測においては、波長の長い領域で良い感度で観測することが重要である。しかし、TriCCSの最も長い波長帯である波長690-1050 nmの検出器が、その波長域で量子効率のあまり高くない検出器で、感度が低いことが問題となっていた。本研究で、この波長帯で量子効率の高いCMOSセンサーを購入し、性能評価ののちに交換した。i-band (波長690-815 nm) での限界等級 (10σ) は10分積分で約21.5 magと、ほぼ予想通りの感度に向上していることが確認された。TriCCSは2021年8月からせいめい望遠鏡の共同利用観測と、京都大学時間観測に使用できる装置として公開されて観測運用を行っており、重力波源の電磁波対応天体の可視光撮像フォローアップ観測の準備が整った。 新型コロナウイルス感染症の影響で、本研究の期間にadvanced LIGOやVirgoといった主な重力波望遠鏡が観測運用をできなかったため、計画していた重力波源天体のフォローアップ観測をすることはできなかった。しかし、せいめい望遠鏡とTriCCSによる突発天体のフォローアップ観測は進められており、超新星爆発などの解明に貢献した。また、TriCCSによる新星の測光結果の報告がAstronomer's Telegramに報告された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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