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メタボロミクス可視化センサーによるニューロンの代謝調節機構の解明

公募研究

研究領域代謝アダプテーションのトランスオミクス解析
研究課題/領域番号 20H04836
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

坪井 貴司  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80415231)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
キーワードニューロン / アストロサイト / イメージング
研究開始時の研究の概要

脳を構成するニューロンはエネルギー源として、アストロサイトからグルコースのみを受け取ると考えられていた。しかし近年、ニューロンは乳酸をアストロサイトから受け取るという「アストロサイト―ニューロン乳酸経路仮説」が提唱されたが、その仮説の検証には至っていない。そこで本研究では、グルコース、乳酸、ピルビン酸を可視化するための蛍光タンパク質プローブを開発する。そして、開発したプローブを用いて、アストロサイト―ニューロン間でのこれら分子の動態を観察することで、仮説の検証を行う。

研究実績の概要

脳神経系での代謝調節機構を理解するためは、アストロサイトとニューロンの個々の細胞において代謝動態をリアルタイムに可視化するためのツールと、アストロサイトとニューロンの共培養観察系が必要である。そこで本年度は、細胞内シグナル分子とグルコースやその代謝物であるピルビン酸やATP動態の可視化解析を試みた。単色蛍光型センサーによる生細胞イメージングは、異なる色の蛍光センサーと併用することで、単一細胞内で複数分子の動態を同時解析できる。これまでに、緑色グルコースセンサー、ピルビン酸センサー、乳酸センサーの開発に成功している。そこで今年度はまず、赤色グルコースセンサーの開発に取り組んだ。
得られた赤色グルコ―スセンサー候補を大腸菌に発現させ、タンパク質を精製し、その特性を測定したところ、グルコースの結合によって赤色蛍光輝度が上昇することが分かった。そこでこの赤色グルコースセンサーを哺乳類細胞に発現させたところ、グルコース特異的に蛍光輝度が変化することがわかった。そこで、これまでに開発してきた各センサーと併用し、細胞内の複数分子の動態を同時可視化解析した。その結果、がん細胞において、解糖系が亢進しているだけでなく、ピルビン酸が速やかに乳酸へと代謝されていることが分かった。
次に、アストロサイトとニューロンの共培養系において、それぞれの細胞を分けて可視化解析することを試みた。グルタミン酸やセロトニンなどの神経伝達物質の投与によって、アストロサイトとニューロンにおいてシグナル分子とグルコース代謝動態が大きく異なることとが分かった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of a regulatory pathway of L-phenylalanine-induced GLP-1 secretion in the enteroendocrine L cells2022

    • 著者名/発表者名
      Osuga Yuri、Harada Kazuki、Tsuboi Takashi
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 588 ページ: 118-124

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2021.12.043

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of red genetically encoded biosensor for visualization of intracellular glucose dynamics2022

    • 著者名/発表者名
      Mita Marie、Sugawara Izumi、Harada Kazuki、Ito Motoki、Takizawa Mai、Ishida Kentaro、Ueda Hiroshi、Kitaguchi Tetsuya、Tsuboi Takashi
    • 雑誌名

      Cell Chemical Biology

      巻: 29 号: 1 ページ: 98-108.e4

    • DOI

      10.1016/j.chembiol.2021.06.002

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Green fluorescent protein-based lactate and pyruvate indicators suitable for biochemical assays and live cell imaging.2020

    • 著者名/発表者名
      Harada K*, Chihara T*, Hayasaka Y*, Mita M, Takizawa M, Ishida K, Arai M, Tsuno S, Matsumoto M, Ishihara T, Ueda H, Kitaguchi T, Tsuboi T. *Equal contribution
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 号: 1 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1038/s41598-020-76440-4

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腸内細菌叢と消化管内分泌細胞との機能連関2021

    • 著者名/発表者名
      坪井貴司
    • 学会等名
      第74回日本自律神経学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 腸内細菌叢と消化管内分泌細胞との機能連関2021

    • 著者名/発表者名
      坪井貴司
    • 学会等名
      日本化学会第101春季大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] 休み時間の細胞生物学2022

    • 著者名/発表者名
      坪井 貴司
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      講談社
    • ISBN
      4065268826
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

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