• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小胞体上の分泌ゾーンERESの局在決定機構

公募研究

研究領域細胞機能を司るオルガネラ・ゾーンの解読
研究課題/領域番号 20H04897
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関秋田大学

研究代表者

齋藤 康太  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60549632)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
キーワード分泌 / 細胞周期 / ER exit site / ERES
研究開始時の研究の概要

「ERES」は哺乳細胞1細胞あたり数百存在する小胞体上の分泌小胞形成「ゾーン」である。ERESにおける小胞の形成機構はよく解析されているが、ERESそのものの形成制御機構は不明な点が多い。ERESは外部環境の変化によって数・大きさが変化するが、分子機構の全貌は未解明である 。また個々のERES間に機能的差異があるかどうかもよくわかっていない。本研究において代表者は小胞体上のERESゾーン規定シグナルを明らかにしERES間の機能的差異について解析する。

研究実績の概要

「ERES (ER exit site)」は哺乳細胞1細胞あたり数百存在する小胞体上の分泌小胞形成「ゾーン」である。ERESにおける小胞の形成機構はよく解析されているが、ERESそのものの形成制御機構は不明な点が多い。ERESは外部環境の変化によって数・大きさが変化するが、分子機構の全貌は未解明である 。また個々のERES間に機能的差異があるかどうかもよくわかっていない。
これまでに研究代表者は、ERESの形成に重要なタンパク質としてTANGO1を同定した。すなわちTANGO1はERES因子の足場タンパク質であるSec16と直接結合することによって、ERESの形成を促すことを明らかにした。さらにTANGO1が細胞分裂期にリン酸化修飾を受けることによって、Sec16との結合が減弱し、ERESが崩壊すること、また細胞分裂が終了するとともに、TANGO1が脱リン酸化されることで、TANGO1とSec16の結合が回復し、これによってERESが再形成されることを明らかにした。
一方で、研究代表者は、ERESの細胞内での局在が細胞環境のpHによって大きく異なることを見出している。すなわち、酸性環境下においてはERESは細胞質全体に散らばって存在するが、塩基性環境下ではゴルジ体近傍に集積して存在する。しかしながら、その詳細なメカニズムは不明であった。
昨年度まで研究代表者は、ERESのpH変化による細胞内局在の変化が、短時間に可逆的に起こる現象であり、タンパク質の発現等を経ずに起こる現象であること、また微小管に依存して起こる現象であることを見出した。本年度において研究代表者は、pH変化によるERESの細胞内局在の変化が、さまざまなERES関連因子の発現抑制によって変化するか検討を行なった。その結果、ERESのpH変化による細胞内局在の変化に関与するERES関連因子をいくつか見出すことができた。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 細胞分裂期における分泌停止メカニズムの解明2021

    • 著者名/発表者名
      前田 深春、齋藤 康太
    • 雑誌名

      秋田医学

      巻: 48 号: 1 ページ: 1-7

    • DOI

      10.20569/00005734

    • NAID

      120007118627

    • URL

      https://air.repo.nii.ac.jp/records/5412

    • 年月日
      2021-06-30
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] Mitotic ER Exit Site Disassembly and Reassembly Are Regulated by the Phosphorylation Status of TANGO12020

    • 著者名/発表者名
      Maeda Miharu、Komatsu Yukie、Saito Kota
    • 雑誌名

      Developmental Cell

      巻: 55 号: 2 ページ: 237-250.e5

    • DOI

      10.1016/j.devcel.2020.07.017

    • NAID

      130008001624

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mitotic ER exit site dynamics: insights into blockade of secretion from the ER during mitosis2020

    • 著者名/発表者名
      Maeda Miharu、Komatsu Yukie、Saito Kota
    • 雑誌名

      Molecular & Cellular Oncology

      巻: 7 号: 6 ページ: 1832420-1832420

    • DOI

      10.1080/23723556.2020.1832420

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 小胞体上の分泌ゾーンERESの局在決定機構2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤 康太
    • 学会等名
      新学術領域研究「オルガネラ・ゾーン」班会議
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 小胞体上の分泌ゾーンERESの局在決定機構2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤 康太
    • 学会等名
      新学術領域研究「オルガネラ・ゾーン」online班会議
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 細胞分裂期のER exit siteの崩壊と再形成はTANGO1のリン酸化状態により制御される2021

    • 著者名/発表者名
      前田 深春、小松 幸恵、齋藤 康太
    • 学会等名
      第73回日本細胞生物学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 細胞周期依存的なTANGO1のリン酸化による分泌制御機構2021

    • 著者名/発表者名
      前田 深春、小松 幸恵、齋藤 康太
    • 学会等名
      日本生化学会東北支部 第87回 例会・シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 細胞分裂期における分泌停止メカニズムの解明2021

    • 著者名/発表者名
      前田 深春、小松 幸恵、齋藤 康太
    • 学会等名
      第94回日本薬理学会年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 細胞分裂期のER exit siteの崩壊と再形成はTANGO1のリン酸化状態により制御される2020

    • 著者名/発表者名
      齋藤 康太
    • 学会等名
      新学術領域研究「オルガネラ・ゾーン」online班会議(オンライン)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 小胞体上の分泌ゾーンERESの局在決定機構2020

    • 著者名/発表者名
      齋藤 康太
    • 学会等名
      新学術領域研究「オルガネラ・ゾーン」班会議(オンライン)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] クーパー分子細胞生物学 第8版2022

    • 著者名/発表者名
      G. M. Cooper、須藤 和夫、堅田 利明、榎森 康文、足立 博之、富重 道雄、齋藤 康太
    • 総ページ数
      568
    • 出版者
      東京化学同人
    • ISBN
      9784807920259
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      https://www.med.akita-u.ac.jp/department/gs/kenkyu-org/kouza/yakuri.html

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      https://www.med.akita-u.ac.jp/department/gs/kenkyu-org/kouza/yakuri.html

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi