研究領域 | 共創的コミュニケーションのための言語進化学 |
研究課題/領域番号 |
20H04995
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤澤 隆史 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (90434894)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コミュニケーション / 二者 / 対人コミュニケーション / 多様性 / インタラクション / 合意形成 / 発達障害 / 発達 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、個人間で多様性を有する二者によるコミュニケーションにおいて、①当事者間にポジティブな効用をもたらしうるのか、②もたらすとすればそれはどのような場合においてなのか、その妥当性について、個性が異なる二者のコミュニケーションについて、行動観察を行い、同時に脳イメージングやホルモン測定を行うことでその神経・内分泌基盤について検討する。
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研究実績の概要 |
本申請課題では、個人間で多様性を有する二者によるコミュニケーションがポジティブな効用をもたらしうるのかを明らかにするために、以下の3つの課題から検証する。課題①と②では、それぞれ、成人男女ペアおよび学童期児童と養育者のペアにおいて、個人の多様性が合意形成に至るコミュニケーションに及ぼす影響を解明するために、脳機能計測、遺伝子・内分泌計測、心理計測を行い、それらの個人差変数と合意形成に至るコミュニケーションとの関連性について検討した。課題③では、ADHD児のコミュニケーション特徴に関与する分子神経基盤と児と接する際の親の脳機能の特徴を明らかにするために、ADHD児とその親のペアを対象に脳イメージング研究を実施した。ADHD児の一卵性双生児不一致例2ペアおよび親子ペア23組を対象に、MRI測定と末梢サンプルの採取を行い、分子神経基盤と認知機能の関連性について検討した。その結果、ADHD児の脳構造について検討したところ、ADHD児では左側補足運動野と右側前頭眼窩野において灰白質容積が小さいという結果が得られた。各領域の機能について既存データベースを用いて逆推論したところ、補足運動野は言語ネットワークやワーキングメモリー、前頭眼窩野は情動反応などの機能と関連していることが示唆された。次に、ADHD有無と関連するDNAメチル化部位を同定したところ、唯一、SorCS2との関連が見いだされ、このSorCS2メチル化の程度は左側補足運動野および右側前頭眼窩野の灰白質容積とそれぞれポジティブに相関していた。さらに、このSorCS2メチル化は、ADHD児においてワーキングメモリーや言語理解など言語性の認知能力のみと相関する傾向も確認された。これはADHDの困難の背景にはSorCS2メチル化と補足運動野の容積低下との関連性が関与している可能性を示唆している。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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