研究領域 | 共創的コミュニケーションのための言語進化学 |
研究課題/領域番号 |
20H05007
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
那須川 訓也 東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 音韻論 / 回帰的階層構造 / 併合 / 語彙化 / 音韻素性 / レキシコン / 音韻系の位置付け |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、統語演算系の特性である回帰的併合操作は、語彙項目のみならず、統語演算系において不可視であると見做されてきた音韻範疇(素性)もその対象となることを、生成文法研究の枠組みで探求する。具体的には、レキシコンに形態素(語)を記憶する際、音韻素性を対象とする併合操作が働き、その結果、形態素内で回帰的階層音韻構造が構築されると考え、その音韻モデルの構築を試みる。加えて、そのモデルの妥当性を、形態・統語構造構築過程を比較しながら、共時的および通時的音韻現象の分析を通して探求する。
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研究実績の概要 |
本研究では、語彙項目(語・形態素)のみならず、音韻範疇(素性)を対象とする併合操作が語彙化過程(レキシコンに語を記憶する過程)において働いており、その回帰的適用により形態素内音韻階層構造が構築されるという仕組みの実在性について検証した。加えて、この仕組みのもとで構築される音韻構造を用いて(統語現象と比較しながら)音韻現象を分析し、その妥当性を探った。 本研究の最終年度は、前年度の各部門の研究成果を踏まえて、検証すべき理論的仮説を精緻化した上で、以下各部門の研究結果をまとめ、語彙化過程における子音素性ならびに超分節範疇を対象とした回帰的併合の実在性を明らかにした。 [A部門]様々な音韻現象の分析を通して、前年度考案した子音を対象とする併合操作と語彙化過程のモデルの妥当性を検証し、その上で、統語演算系で構築される構造との整合性を探求した。[B部門]先行研究の調査(2018~2019年度新学術領域研究(研究領域提案型)(18H05081))で明らかとなった母音素性を対象とする併合操作および語彙化過程を発展させ、音節等の音韻範疇を対象とする併合操作と語彙化過程のモデルを提案した。[C部門]前年度の研究成果を承けて、言語進化の観点から音声の諸特性と機能について探求し、生物言語学における音韻系の位置づけを明らかにした。[全部門共通]各部門での研究進捗状況および成果を詳細に分析した上で、統合的研究として、音韻範疇がかかわる言語の起源および進化にかかわるメカニズムの解明を行った。 以上の研究成果は、国内外の5つの学会、および3つの学術雑誌で発表された。また研究成果の中には、書籍の一章分にまとめられ発表されたものもある。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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