研究領域 | 共創的コミュニケーションのための言語進化学 |
研究課題/領域番号 |
20H05011
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
飯島 和樹 玉川大学, 脳科学研究所, 研究員 (60743680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | fMRI / 意思決定 / オプション生成 / 創造性 / 発達 / 階層性 / 文脈自由文法 |
研究開始時の研究の概要 |
理論言語学においては,再帰的併合がもたらす生成力が,さまざまな心的領域における創造性の基盤となると考えられてきたが,言語能力と他領域の機能との相互作用の詳細はいまだ明らかではない.他方,従来の意思決定に関する研究では,オプション(選択肢)は所与のものとされており,創造的なオプション生成については,ほとんど理解が進んでいない. 本研究では,オプション生成の創造性を定量化できる課題を開発し,磁気共鳴画像法と組み合わせることで,創造的オプション生成の神経基盤の全貌を明らかにする.その上で階層構造を生成する能力(文脈自由文法)が創造性を増大させるという仮説を検証し,認知革命の起源の一端を解明する.
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研究実績の概要 |
従来の意思決定に関する研究では,オプション(選択肢)は所与のものとされており,創造的なオプション生成については,ほとんど理解が進んでいない.本研究課題では,オプション生成の創造性を定量化できる課題を開発し,磁気共鳴画像法と組み合わせることで,創造的オプション生成の神経基盤の全貌を明らかにすることを目的とした. まず,タッチスクリーンを用いてオプション生成の流暢性と独自性とを計測する線描課題に関して,オリジナルの開発者である Harvard 大学の Yuen-Siang Ang 博士と連絡を取りながら,3 種類の対照課題を含めた試行数・課題時間・インストラクションについて検討・改変し,定型発達の思春期群(中学生・高校生)の被験者40名からデータを取得した.これらのデータの解析の結果,児童からでも安定して,流暢性と独自性の指標を計測できることを確認した.また,Ang et al. (2018) の先行研究と一致して,独自性の指標は運動や運動計画の能力とは独立であることを確認した.さらに,年齢とともに流暢性が有意に向上するとともに,独自性は減少する傾向があることも判明した.これらのデータと合わせて,さまざまな社会性指標および安息時fMRI,構造MRIも取得しており,現在これらのデータの取りまとめを行なっている. さらに,上記の結果に基づき,fMRIで独自性と新規性を計測可能な系列課題を開発した.この fMRI 課題に関しても,すでに大学生11名からデータを取得しており,創造的オプション生成の神経メカニズムの解明に近づきつつある.
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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