公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
階層性と意図共有を可能にするホモ・サピエンスの言語の多様性や共通性はどこまで遡れるのか、その進化様式について、実際の人類の民族集団史(ゲノミクス)をモデルとして解明していく。さらに文化進化として、世界規模での文法要素の多様性と普遍性についての傾向をデータサイエンス的手法で分析する。
言語の文化進化の研究では、北東アジアの言語・音楽の多様性研究についての論文が国際誌Science Advancesで発表され、関連する口頭発表を行った。さらに前年度から続けている言語多様性のデータ解析手法の提案は、そこで特にRやPerlで記述した可視化やデータ処理の自動化部分について、データサイエンスの専門家の共同研究者と改良し、言語学を専門とする共同研究者も交えてデータの解釈について議論を重ねた。これらの成果は言語処理学会にてポスター発表を行ったところ、計算言語学の専門家からのさまざまなフィードバックを受けることができた。外部からのフィードバックも踏まえて、論文執筆に着手している。コロナ禍で研究成果の発表や打ち合わせ・新たな共同研究の機会などがオンラインになってしまい研究の推進に弊害があったものの、本研究での最終成果は、新学術・共創言語進化と共催になった国際学会Joint Conference on Language Evolution(石川県金沢市)のworkshopに指名演者として登壇し、"Genomes capture signals of cultural evolution in language and music" という演題で発表を行うことができた。ワークショップの他の参加者・発表者と、言語と音楽進化の違いについて議論を行い、音楽進化の特徴について理解を深めることができた。また新学術・共創言語進化で得た知見と、自分自身の研究成果を統合し、言語を含めた文化と生物データの解析に関する日本語総説を発表することができた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
JSBi Bioinformatics Review
巻: 3 号: 2 ページ: 88-114
10.11234/jsbibr.2022.primer3
Science Advances
巻: 7(34) 号: 34 ページ: 9223-9223
10.1126/sciadv.abd9223
https://www.tokai.ac.jp/news/detail/post_341.html