研究領域 | 共創的コミュニケーションのための言語進化学 |
研究課題/領域番号 |
20H05023
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
|
研究機関 | 帝京大学 (2022-2023) 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2020) |
研究代表者 |
中井 智也 帝京大学, 先端総合研究機構, 客員研究員 (60781250)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | MRI / 言語 / 音楽 / 機械学習 / コミュニケーション / fMRI / 脳 / 計算モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は言語と音楽を媒介としたコミュニケーションに共通する神経基盤を、以下の3段階を経て明らかにする: (1)MRI装置外の会話担当者との自由会話を行わせ、その際の脳活動を MRI装置で測定する。会話内容から特徴量を抽出し、脳活動との関係を説明する符号化モデルを多変量線形回帰により構築する。 (2)MRI装置内でピアノを用いて音楽生成を行わせ、その際の脳活動を測定する。演奏内容から特徴量を抽出し、符号化モデルを構築する。 (3)音楽生成実験により構築したモデルを言語生成実験における脳活動の予測に利用し、また言語生成実験により構築したモデルを音楽生成実験における脳活動の予測に利用する。
|
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、ヒトが言語と音楽を介してコミュニケーションを行う能力に関して、認知神経科学の視点からその脳神経基盤を明らかにすることである。 その目的のため、令和5年度に、申請者はすでに取得済みの心理実験データおよび脳機能データを元に以下の解析を実施し、論文として公開した: 聴覚刺激に関する情動判断が言語によって変化する効果を検証するため、フランスのIRCAM研究所のJean-Julien Aucouturier博士らとともに国際共同研究を実施した。聴覚刺激に人工的に情動情報を加えた刺激を作成し、日本人およびフランス人被験者に判断させた。その結果、母語に加えられた情動情報の方がより正確に判断できることが明らかになった。この結果はPLOS ONE誌に発表された(Nakai et al., PLOS ONE 2023)。 理論言語学の専門家である松本大貴博士と共同研究を実施し、言語理論における統語解析が他の記号システムである数学に対して応用できることを示した。この結果はCognitive Psychology誌に発表された(Matsumoto & Nakai, Cognitive Psychology 2023)。本研究は新学術領域研究「共創言語進化」を通じて生まれた異分野融合研究という特色がある。 さらに、フランスのリヨン神経科学研究センターのJerome Prado博士との国際共同研究により、最新の機械学習技術を利用して言語能力等の個人差や学習の効果を予測する研究に関する総説論文を執筆し、PsyArXivに公開した(Nakai & Prado, PsyArXiv 2023)。この研究は現在国際誌において査読中である。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|