研究領域 | 身体-脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解 |
研究課題/領域番号 |
20H05469
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
雨森 賢一 京都大学, 高等研究院, 特定拠点准教授 (70344471)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 霊長類 / ベータ振動 / 不安障害 / 意思決定 / 線条体 / 腹内側前頭前皮質 / 接近回避葛藤 / 神経生理学 / 認知神経科学 / 計算論的神経科学 / 大脳基底核 / 辺縁皮質 / 腹側被蓋野 / ドーパミン |
研究開始時の研究の概要 |
不安障害における霊長類の脳機能変容は、辺縁系ネットワーク間の情報伝達の異常によって引き起こされる。応募者は、前帯状皮質膝前部を中心とした辺縁皮質-線条体の神経振動の過剰な同期が、異常な不安状態を引き起こすとの仮説を立てた。これを調べるため、線条体への電気刺激法を用いたマカクザルの不安障害モデルを作成する。マルチサイト記録法により、辺縁皮質-線条体の神経活動を同時記録し、病態期と回復期における神経振動を記録・解析する。本研究は、不安障害の病態期と回復期に、辺縁皮質-線条体の領野間コミュニケーションの異常が関わることを示す可能性がある。
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研究実績の概要 |
不安障害における霊長類の脳機能変容は、辺縁系ネットワーク間の情報伝達の異常によって引き起こされる。研究代表者は、前帯状皮質膝前部(pregenual anterior cingulate cortex, pACC)、腹内側前頭前皮質(ventromedial prefrontal cortex,vmPFC)を中心とした辺縁系の神経振動の過剰な同期が、異常な不安状態を引き起こすとの仮説を立てた。これを調べるため、本研究項目では、マルチサイト記録法により、辺縁皮質ネットワークの神経活動を同時記録し、病態期と回復期における神経振動の解析を行った。最終年度である本年度では、接近回避の意思決定課題(approach-avoidance decision-making task)を用い、マカクザルの不安生成を定量的に取り扱い、vmPFC の微小電気刺激により、不安障害に似た悲観的意思決定が誘導する明らかにし、さらに刺激位置から記録されるニューロン群が、嫌悪刺激の需要をコードしていることが明らかにした。また、グレンジャー因果性解析を通して、vmPFC、dlPFC、pACC、線条体からなるネットワークにおける情報流を明らかにしつつある。将来的には、本研究で明らかになったネットワークの情報流が、錨地期と回復期でどのように変化するかを調べていきたい。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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