研究領域 | 人間機械共生社会を目指した対話知能システム学 |
研究課題/領域番号 |
20H05554
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
野口 博史 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (50431797)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | コミュニケーションロボット / 傾聴機能 / 動作解析 / 会話システム / 高齢者ケア |
研究開始時の研究の概要 |
看護師や介護士が病院や施設などで認知的問題や心理的問題を抱える高齢者の対応で問題となるのが問題行動を起こす患者にケアタスクが集中して,他の患者に対応できないことである.そこでケアの猶予がある患者の方に待ってもらうために,注意を引きつづける(アテンション維持)ができるコミュニケーションロボットを開発し,看護や介護負担の軽減を目指す.その実現のアイデアとして,看護師の会話や接し方の動作などのコツをロボットへ反映させるとともに,単に話しかけるだけでなく,傾聴できることで注意を維持できる方法論を開発する.
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研究実績の概要 |
本申請課題では,認知能力低下や精神的問題などを背景とし,看護師の過度の呼び出しなどを必要する病院や施設等の高齢者に対して,ロボットが会話を行うことで,注意を引き続けることにより,他の患者等へのケア時間を確保するためのロボット(アテンション維持ロボット)を開発することが目的である.その技術要素として,会話開始に向けて注意をロボットに引くための挨拶動作の構築並びに,高齢者の語り時にも割り込まずに傾聴し続け,会話を実現するための機能について開発を行っている. 挨拶動作については,昨年度に高齢者向け挨拶動作と健常者に挨拶動作のモーションキャプチャや音声の計測を行い,その違いから特徴となる注意を引くための特徴的な動作の検出を行ったが,被験者人数や解析の問題などがあり,追加実験を行い,改めて検証を行った.計測結果に基づく特徴を持つ動作を実装したロボットに対する心象の確認実験として,人型のロボット,小型ロボット,CGの三種において,挨拶動作を実装し,その動作のもたらす心象についての検証実験を行った.残念ながら,健常者向け動作と高齢者動作では有意な差は見られなかったが,CGに比べロボット実機において,注意を引くことについては確認できた. 傾聴機能の実現としては,昨年度までは独自のターンテイキングシステムを用いていたが,計画班で既に開発されており成果の上げているターンテイキングシステムを組み込む形に改良するとともに,対話者の発話に応じてロボット発話を中断する機能などについても修正を行った.また,会話トピック自体も増やすとともに選択する機能も作成した.音声入力環境の問題なども有り,実験では,有意差が見られるほどではないが,会話や傾聴能力があること自体は確認できた.
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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