研究領域 | 人間機械共生社会を目指した対話知能システム学 |
研究課題/領域番号 |
20H05568
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小山 虎 山口大学, 時間学研究所, 准教授 (80600519)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 根源的規約主義 / 慣習 / 対話規範 / 社会規範 / 法的推論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、対話知能システムと社会規範の関係を明らかにすることにより、人間と機械が共生する社会に求められる新しい社会規範の基盤を提供することを目指す。具体的には、対話が社会規範の基盤であることに注目し、言語哲学において「根源的規約主義(radical conventionalism)」と呼ばれるものに基づき、対話の慣習(convention)の上に成立している対話規範がどのようなものでありうるかを明らかにする。加えて、法哲学における根源的規約主義に基づく従来研究を元に、法的推論に形式的な分析を与え、これとの比較により、根源的規約主義に基づく社会規範のあり方を明らかにすることを目指す。
|
研究実績の概要 |
前年度までに得られた成果を日本ロボット学会で発表した。発表内容は大きく評価され発表賞を受賞した。また、発表時の質疑応答を踏まえて発表内容を論文にまとめ、日本ロボット学会誌に投稿した。2022年2月の段階で掲載は決定したものの、先方の事情により、まだ掲載には至っていない。 COVID19の影響により予定していた研究会は、研究期間を延長して2022年8月にクローズドで開催した一度だけになったが、代わりに研究協力者とのオンライン進捗報告会を月に一度開催したこともあり、多くの成果が得られた。特に、本研究課題で構築することを目指していた新たな対話規範モデルについては大きな進展が見られた。この新たな対話規範モデルの概要は以下の通りである: (1)対話は多人数ゲームのような複数の参加者による共同行為である。ただし、参加者は対話の遂行に関して規範の確認を求める「権利」を有する点で、規則が明確に定められているゲームと異なる。 (2)対話には、通常の発言に加え、発言の適切性に関する対話(想定外の発言であることに対する疑義および発言の適切性の説明)と、対話の目的についての対話(適切性の説明に対する疑義および対話の目的(ないし主題)の確認)という三つのレベルに分けて考えることができる。 (3)対話は、単なる物理的なインタラクションや(対話ではない)非言語的なコミュニケーションとは異なる規範的なコミュニケーション(インタラクション)という第三のカテゴリーである。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|