研究領域 | 超地球生命体を解き明かすポストコッホ機能生態学 |
研究課題/領域番号 |
20H05585
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
永井 宏樹 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80222173)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 寄生 / 共生 / アカントアメーバ / 寄生・共生 |
研究開始時の研究の概要 |
淡水環境中どこにでも見出すことができる単細胞原生生物アカントアメーバは、その内部にヒト病原菌レジオネラを始めとして多様な種の細菌を寄生・共生させることが知られていました。さらに、近年のアカントアメーバを宿主とする巨大ウイルスの発見は、アカントアメーバが寄生・共生微生物の進化の揺籃となったことを示唆しています。この研究では、これまでに研究代表者が行ってきたアカントアメーバ寄生・共生微生物・ウイルスの探索を、培養不能の未知の微生物探索に最適化させていくことにより、新たな「ポストコッホ型」微生物を単離・解析することを通じて、広く微生物の理解を進めます。
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研究実績の概要 |
前年度に行った当該領域のモデル圃場土壌からのアカントアメーバとの共培養による新規寄生・共生微生物・ウイルスのスクリーニングトライアルにおいて、圃場のような微生物叢に富むサンプルの場合、優勢に増殖する一部細菌のみがスクリーンされてくる事態を防ぐため、ポストコッホ微生物の物理的サイズが一般細菌等と比べて概して小さいことに基づいたフィルター濾過を利用する必要が認められた。本年度はポアサイズ0.1μmのフィルター濾液からのスクリーニングを実施したところ、ガンマプロテオバクテリア綱キサントモナス科の新種・新属細菌と期待される候補細菌4種を得ることができたが、これ以上の新規性を持つ微生物・ウイルスの単離には至っていない。
前年度までに単離した、放線菌門アシディミクロビウム綱に属する新属以上の新規性を期待される細菌2株について、MinIONによるロングリードシーケンシングを行い、うち1種について完全ゲノムを得ることができた。ゲノム長4.45Mbp、72.4%と高いGC含量を持つことがひとつの特徴と言うことができる。ANI(Avereage Nucleotide idientity)解析で最も高いスコアは78.2%であり、このことは本細菌が新属以上の新規性を有していることと矛盾しない。今後、残る1株の完全ゲノムの目指すとともに、新種の細菌として記載を目指し必要な解析を領域内共同研究として進めていきたい。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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