研究領域 | 情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究 |
研究課題/領域番号 |
21013008
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
吉田 紀彦 埼玉大学, 総合情報基盤機構, 教授 (00182775)
|
研究分担者 |
下川 俊彦 九州産業大学, 情報科学部, 教授 (60301347)
楢崎 修二 長崎大学, 工学部, 准教授 (80253475)
松本 倫子 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (90447277)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2010年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2009年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 分散システム / 情報ネットワーク / 負荷分散 |
研究概要 |
将来的な大規模分散情報共有・配信の基盤をコンテンツ配信ネットワーク(以下CDN)とピアツーピア(以下P2P)を有機的に統合する形で、しかも適応系として構築することを目指して、過去の研究成果も踏まえて、本年度は以下のような成果をあげた。(1)P2Pネットワークの高度化に向け、負荷不均衡時などに自動的な別経路発見によってネットワークを再構築する方式を設計し、シミュレーション実験で検証した。成果は学術誌論文2編、国際会議論文1編などで公表した。(2)アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパにまたがる世界規模で構築した実験ネットワーク上で各種実証実験を遂行し、特にアクセス誘導をネットワーク距離を考慮した方式に発展させること、静的コンテンツだけでなくストリーム配信など動的コンテンツにも対応する方式の基礎を固めるなど、拡張も行った。成果は国際会議論文1編などで公表した。(3)実際のインターネット実況中継からアクセス分布や時間変化などデータ収集を行って詳細な分析を行い、結果を国際会議論文1編などで公表した。(4)実用システムのプラットフォームを仮想マシンの移送複製技術に基づく構築する方式について、さらに詳細な実現性検討を行い、一方で、モバイルスレッド基づく新しい方式についても可能性を探求した。成果は学術誌論文2編、国際会議論文2編などで発表した。(5)ネットワークも含む分散システム一般について、抽象モデルに基づく設計方式の研究を進めた。(6)特定領域研究5年間の総括を行い、成果の取りまとめ、残された課題の洗い出しと整理などを行った。以上のように、高い成果を挙げることができた。
|