研究概要 |
Web上の膨大な量の情報を活用するためには,今後,コンピュータにもWeb情報の表す意味を把握できるようにする意味計算(Semantic Computing)の共通的基盤を構築することが重要となる.ここではWeb情報で中心的役割を担う自然言語テキストが表す意味を対象にし,その概念レベルの意味を表す我が国発の共通的表現言語(英語や日本語といった特定の言語に依存しない)であるCDL(Concept Description Language)を中核として,意味計算基盤に向けた研究を進めた.特に,自然言語テキストからCDLへの半自動変換,CDLデータの類似検索も含む効率的意味的検索のメカニズムについて研究開発した.特に語彙曖昧性解消を介するテキストからCDLへの半自動変換法について成果を得た. CDLでの概念意味記述はテキスト中のエンティティ間の関係を規定することで行う.これに係わる,Webテキスト中のエンティティ対間の関係類似性の新計算法,逐次共クラスタリングによる関係を有するエンティティ対の新抽出法(Open Relation Extractionと称される),及び潜在的関係検索エンジンの研究開発も行った.
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