研究概要 |
近年,「大量・非定型・不均質」という特徴をもつ新しいタイプのデータベースが出現しており,定型データを対象に発達してきた従来技術では十分に対応できない.そこで,本研究では,この新世代型データベースを戦略的かつスピーディに活用するため,申請者らの純国産技術を核に据えて,新世代型データベースのための基盤技術を開発した.すなわち,高速パターン照合技術を用いた一方向逐次処理に基づく汎用テキストデータベース管理システムSIGMAを,(1)XMLなどの半構造データとXPathなどの木構造を意識した複雑な質問処理に対応させ,また,(2)圧縮データをそのまま扱えるように拡張した.また,これらの技術を,SIGMAを下敷きにした富士通のShunsakuに組み込むことに成功した.現在,次世代Shunsakuとして2012年商用化を目指して準備作業を行っているところである.
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