研究領域 | 海洋表層・大気下層間の物質循環リンケージ |
研究課題/領域番号 |
21014011
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
SHERWOOD Smith 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 研究員 (80399568)
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研究分担者 |
相田 真希 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 技術研究副主任 (90463091)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2010年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2009年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 海洋生態系 / 物質循環 / 栄養塩取込 / データ同化 |
研究概要 |
前年度、低次海洋生態系モデルにSPONGE、及び他の生理動態プロセス(Cell quota等)を組み込み、データ同化の手法を用いた各プロセスモデルの評価を行うことによって海洋観測データと比較が可能なボックスモデルを作成した。本年度は同モデルを使い、 (1)植物プランクトンの栄養塩取込速度と、栄養塩濃度・水温における依存度について観測データを使って検証したところ、水温に対する依存度が、一般的に使われている値(Q_<10>=2.0)より約2倍大きいことが分かった。また、これまでの観測結果では、水温や栄養塩濃度に対する栄養塩取込速度や最大成長速度(Vmax)のピーク値が中央にあった理由が良く分かっていなかったが、本研究により説明が可能となった。この結果は、Smith(2010,GRL)にて誌上発表を行った。 (2)(1)の結果を踏まえ、さらに水温と栄養塩の双方の効果とプロセスを明らかにした論文を、Smith(2011,Journal of Geophysical Research)に投稿し、現在改稿中である。 (3)前年度開発したプロセスモデルを全球海洋大循環モデル(OGCM)に結合し、新たに低次海洋生態系モデルMEM(Marine Ecosystem Model)を開発した。これまでの観測事実や誌上発表されている論文などで、鉄が植物プランクトンの一次生産の制限要因として重要であることが分かっている。そこで本モデルに鉄循環のプロセスの組込を行った。今後、本モデルのシミュレーション結果から、大気から海洋に供給されるダストフラックスの影響を差、これに伴う海洋生態系と海洋物質循環への影響評価を行い、論文にまとめる予定である。
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