研究領域 | ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙・研究の総括 |
研究課題/領域番号 |
21018006
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
さこ 隆志 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (90324368)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2010年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 宇宙物理 / 光学赤外線天文学 / X線天文学 / ガンマ線天文学 / 光赤外天文学 |
研究概要 |
ニュージーランドに設置されたMOA 1.8m光学望遠鏡と南アフリカに設置されたIRSF1.4m赤外望遠鏡を用いた南半球ガンマ線バースト残光探索システムを定常運転した。また、MOA 1.8m望遠鏡における多色測光を実現するための高速フィルター交換システムの導入試験を実施した。 前年度に完成した早期警報、観測、解析システムを用いて年度内に12回のガンマ線バースト残光探索観測に成功。そのうち11回でGamma-ray burst Coordination Network Circular (GCNC)に観測結果の速報を投稿した(3回の残光検出と8回の未検出)。 GRB100621AにおいてはIRSFでバースト発生1.5時間後に3等級の残光の増光を検出した。増光する残光は貴重な観測例であり、今後追観測と詳細な解析を通して論文として発表する予定である。GRB100823では視野内に複数の残光候補があり研究者を混乱させたが、MOAの5分後と22時間後の観測によって残光天体を特定することに成功した。21年度に観測に成功したFermi LAT検出のGRB100225Aについて詳細な解析を行ったが、視野内に残光候補天体は発見されなかった。FermiLATは今後即時警報をだすことになっており、MOAの広視野カメラを生かした観測が重要になる。 MOA望遠鏡のフィルター交換システムを高速化し、ガンマ線バースト残光の多色観測ができるよう、11月に新しいシステムの導入試験を実施した。機械的な改良を加えることで使用可能にするめどがたった。
|