研究領域 | ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙・研究の総括 |
研究課題/領域番号 |
21018007
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
川端 弘治 広島大学, 宇宙科学センター, 准教授 (60372702)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 偏光観測 / 光学赤外線天文学 / ガンマ線バースト / 高エネルギー宇宙物理学 |
研究概要 |
本年度は、1年目に開発・納品された6素子ウォラストン・プリズムを装着した観測装置HOWPolを用いてガンマ線バースト(GRB)の観測を実施すると共に、偏光キャリブレーションの手法の確立、および早期に観測するためのサーバプロセスの見直しを目指した。 ・2010年4月から2011年3月に掛けて、計16回、GRBのアラート(GCNソケット通信)に反応して観測を行った。そのうち2回は装置トラブルのため観測が出来ず、3回は、望遠鏡は自動で動いたものの、装置トラブルのため自動では露出が開始されずに手動で観測を開始した(このため観測開始まで時間を要した)。残り11回は完全自動で観測できたが、残念ながらGRB残光はいずれも暗く、偏光測定は出来なかった。 ・無偏光標準星を多数観測して、望遠鏡の第3鏡による器械偏光を精査し、モデル曲線を適用することで、任意の望遠鏡位置における器械偏光量を0.3%精度で推定できるようになった。 ・11回の自動観測中、アラート受信から露出開始までの時間は最速で42秒であったが、100秒以上掛かった例が7例と多数を占めた。望遠鏡の装置回転機構と装置のステージ駆動とに時間を要していることが判り、解決を図ったが、まだ完全ではなく、今後の課題である。 なお、当初本課題は平成23年度までを研究期間としていたが、平成23年度から基盤(B)の別課題が採択されたことから、本課題は平成22年度にて終了となる。ただ、東広島天文台の1.5m望遠鏡とHOWPolによるGRB観測のスタンバイ・自動観測は、今後も継続する予定である。
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