研究領域 | 光―分子強結合反応場の創成 |
研究課題/領域番号 |
21020033
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
松村 有里子 成蹊大学, 理工学部, 助教 (10439507)
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研究分担者 |
細川 千絵 独立行政法人産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, 研究員 (60435766)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2010年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2009年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 高分子合成 / 共焦点顕微鏡 |
研究概要 |
金や銀などの金属ナノ粒子表面では、表面プラズモン共鳴による電場増強がおこるため、金属表面付近の分子のみに選択的に強い電場を与えることが知られている。本研究では、a)蛍光性分子を表面プラズモン共鳴による増強電場を用いて効率的に励起させる金属ナノ粒子の性質とb)熱刺激に応答して高分子鎖のコンホメーションを変化させる感熱応答性高分子の性質をあわせもつ機能性高分子を分子設計・合成し、蛍光性分子と金属ナノ粒子との相互作用可能な距離を熱刺激により可逆的に変更可能な光-分子強結合場の構築を目指す。平成22年度は、平成21年度に合成した蛍光性化合物を発光部位として用い、金ナノ粒子の捕捉ユニットとして3級アミノ基を有するユニットと温度に応答するアクリルアミド系ユニットとからなる三元共重合体を合成し、その感熱応答挙動について検討した。得られた三元共重合体を塩化金酸と室温で撹拌する事で7.1±0.8nmの金ナノ粒子を保持した感熱応答性高分子の合成に成功した。顕微鏡下における温度変化時の蛍光スペクトル観察の結果、金ナノ粒子を保持していない高分子に比べて金ナノ粒子を保持している高分子の方が高温領域における蛍光消光の割合が小さい事から、蛍光性分子と金属ナノ粒子との相互作用可能な距離を熱刺激で制御できる可能性が示唆された。
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