研究領域 | 感染現象のマトリックス |
研究課題/領域番号 |
21022038
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
吉田 裕樹 佐賀大学, 医学部, 教授 (40260715)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2010年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2009年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | CARD9 / 自然免疫 / 獲得免疫 / サイトカイン / 炎症 / 免疫抑制 / 原虫 / 病原体 / 感染症 / 治療 / パターン認識受容体 |
研究概要 |
本研究は、原虫感染に伴う免疫・炎症病変の誘導機構、およびその生理的・病理的意義を明らかにすることを目的とした。本研究では、1)自然免疫細胞における、CBM複合体を介した新しい炎症性サイトカイン産生機構の解析とその意義の解明、2)自然免疫細胞が産生するサイトカインによる炎症誘導が獲得免疫の成立に与える影響、3)獲得免疫において産生される、IL-17などの炎症誘導性サイトカインやIL-27などの免疫抑制性サイトカインが、自然免疫・獲得免疫両者に与える影響、を検討する。1)2)に関して、原虫Leishmania majorがCBM複合体を介して自然免疫と引き続く獲得免疫の誘導を行うことを明らかにした。現在、認識する受容体やそのリガンドの同定を試みている。また、Trypanosoma cruz感染においても本経路の重要性を明らかにしつつある。3)に関しては、既にIL-27による角の炎症抑制作用やIL-17による炎症誘導作用を明らかにしてきた。本研究を通じて、原虫感染防御免疫における、Toll様受容体を介さない、新規の経路による自然免疫活性化機構が明らかにされつつあり、さらに、この経路が引き続く獲得免疫の誘導に及ぼす効果も明らかにされてきた。これらは、ウイルスや細菌とは異なる、真核病原体である原虫や真菌に対する免疫の成立経路を明らかにする上で重要な知見であり、既知の自然免疫経路、および既知のTh1細胞によるものとは異なる経路による原虫(および真菌などの真核病原体)に対する感染防御機構の解明につながる新しい研究テーマとなると期待される。
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