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タンパク質分解系による心不全制御機構の解明

公募研究

研究領域タンパク質分解による細胞・個体機能の制御
研究課題/領域番号 21025018
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

大津 欣也  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20294051)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2010年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード心不全 / オートファジー
研究概要

本研究は心臓におけるタンパク質分解系に焦点を絞り、その心不全発症への関与を明らかにするとともに新規心不全治療薬の分子標的探索を目標とするものである。本研究ではオートファジーの心不全における誘導機構ならびにカルパインが心不全発症において果たす役割を明らかにすることを目標にする。
前年度カルパインを介した経路が圧負荷心において細胞障害性に働くのではなく細胞保護的には働くことを心筋特異的カルパイン4欠損マウスを作製することにより先らかにした。本年度はその分子機構を明らかにした。カルパイン4欠損マウスに圧負荷後にタンパク質を単離し2次元電気泳動を行った。対照群との間で発現に差のあるスポットをTOF-MASにて蛋白質を同定した。その後ウエスタンブロット法にてタンパク質の発現変化を確定した。しかしながらその中に細胞保護に働いていると報告されているタンパク質は存在しなかった。そこで圧負荷後にエバンスブルー色素をマウスに投与した。カルパイン4欠損マウス心においては有意なエバンスブルー色素取り込みが認められた。すなわちカルパイン4欠損マウス心筋の膜レベルの異常が示唆された。そこでカルパイン4欠損マウス心より心筋細胞を単離し、レーザー照射による膜障害に対する膜修復能を検討した。カルパイン4欠損心筋細胞は膜修復能低下を示した。従ってカルパインは外的ストレスに対して生じる膜障害後の修復に必須であり、カルパインが圧負荷に対して保護的に働いていることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Inhibition of autophagy in the heart induces age-related cardiomyopathy2010

    • 著者名/発表者名
      種池学, 他
    • 雑誌名

      Autophagy

      巻: 6 ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activation of MTK1/MEKK4 Induces Cardiomyocyte Death and Heart failure2010

    • 著者名/発表者名
      溝手勇, ほか
    • 雑誌名

      Journal of Molecular and Cellular Cardiology 48

      ページ: 302-309

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Discovery of Atg5/Atg7-independent alternative macroautophagy2009

    • 著者名/発表者名
      西田裕也, ほか
    • 雑誌名

      Nature 461

      ページ: 654-658

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Autophagy and apoptosis in heart failure2010

    • 著者名/発表者名
      大津欣也
    • 学会等名
      World Phama 2010
    • 発表場所
      コペンハーゲン、デンマーク(招待講演)
    • 年月日
      2010-07-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Essential Role of Autophagy to Maintain Cardiac Function in Response to Hemodynamic Stress and in Senescence2009

    • 著者名/発表者名
      山口修, ほか
    • 学会等名
      第26回国際心臓研究学会日本部会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-12-03
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2018-03-28  

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