研究領域 | タンパク質分解による細胞・個体機能の制御 |
研究課題/領域番号 |
21025032
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
太田 智彦 聖マリアンナ医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60233136)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2010年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | BRCA1 / ubiquitin / DNA損傷 / NPM1 / DUB |
研究概要 |
本研究では乳癌の化学療法感受性を左右するBRCA1のE3活性の役割を解析した。平成22年度はNPM1、BAP1、I26A変異について21年度の結果に加え、以下の結果を得た。 1.NPM1 : Thr199がリン酸化したNPM1のDNA二本鎖切断への集積はRNF168が必須であった。siRNAにより内因性NPM1を抑制し野生型NPM1あるいは非リン酸化型変異であるT199A-NPM1をadd-backした細胞を用いてDNA損傷応答を解析した結果、T199A-NPM1ではDNA損傷修復が著明に欠落していることがneutral comet assayにて証明された。BRCA1が欠失しているUWB1.289細胞および同細胞にBRCA1を安定発現している細胞を用いて、電離放射線を照射したところ、BRCA1依存的に内因性のNPM1のポリユビキチン化が生じた。平成21年度の結果とあわせ、NPM1はDNAの相同組換え修復経路で必須の役割を果たすBRCA1の基質であると考えられた。 2.BAP1 : BAP1の変異体がメラノーマの原因となることが報告されたため、この変異体のBARD1との結合能を解析したところ、BARD1との結合が阻害された。 3.BRCA1のE3活性と薬剤感受性:BRCA1死活型変異I26Aをもちいた実験にてBRCA1 E3活性の欠損はDNA架橋剤に対する感受性には影響しないが、PARP阻害剤とイリノテカン(CPT-11)に対する感受性を著明に亢進させることがわかった。
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