研究領域 | セルセンサーの分子連関とモーダルシフト |
研究課題/領域番号 |
21026005
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大竹 史明 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (60447373)
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研究分担者 |
武山 健一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (30323570)
北川 浩史 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特任講師 (20345234)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2010年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2009年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | ダイオキシン受容体 / ユビキチン / 転写因子 / シグナル伝達 / 転写共役因子 / 環境 |
研究概要 |
ダイオキシン受容体(AhR)のモーダルシフト機構についてはこれまで不明である。特に、AhRがユビキチンリガーゼ活性を有することを見出したため、E3活性と転写活性とのモーダルシフト機構の解明を試みた。 まず細胞内シグナル伝達経路の下流でAhRの機能が制御される可能性を検討した。その結果、PKAシグナル依存的にAhRの転写活性が抑制され、逆にE3活性が促進されることを見出した。すなわち、PKAはAhRのモーダルシフトを誘導することが明らかとなった。現在、AhRにおける翻訳後修飾によってこのモーダルシフトが惹起される可能性を検討している。 次に、AhRのE3活性が細胞周期依存的であることを見出した。すなわち、AhRのE3活性、およびE3複合体形成は、S期に増強し、M期に減弱することを見出した。この活性制御は、複合体会合レベルで制御されていることを見出した。このE3活性に一致して、AhRによる性ホルモンかく乱作用は、細胞周期のステージによってモーダルシフトすることが明らかとなった。さらに最近、AhRによるER機能制御が細胞周期によってモーダルシフトし、E3活性優勢であるS期においては、ERの分解が促進され、エストロゲンシグナルが抑制されることが明らかとなった。 以上より、AhRの活性のモーダルシフト機構の一端を明らかにした。
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