研究領域 | セルセンサーの分子連関とモーダルシフト |
研究課題/領域番号 |
21026014
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
門脇 辰彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (90313973)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2010年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2009年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 温度センサーTRPチャネル / 環境 / 適応進化 / 種分化 |
研究概要 |
33-34℃を嗜好するDrosophila mojavensisと25-26℃を嗜好するD.melanogasterで発現するTRPAl mRNAを比較すると、種特異的な選択的スプライシングによりD.mojavensisに特異的なmRNAが存在することが分かった。したがって、D.melanogasterには2種(RCとRD)、D.mojavensisには3種(RC、RD、およびShort)のTRPAlタンパク質が存在する。この5種類のチャネルの活性を解析した結果、全てのチャネルが温度上昇により活性化すること、また両種共にRCの活性化電流が最も大きいことが明らかとなった。高温を嗜好するD.mojavensisの3種類のTRPAlチャネルをD.melanogasterのtrpAl変異体に導入すると、その嗜好温度は高温側にシフトする。すなわち、ショウジョウバエの温度走性行動はTRPAlの種間変異に依存すると言える。しかし、D.melanogasterとD.mojavensis由来のTRPAl (RC)チャネルを比較すると、その活性化温度閾値に大きな違いは見出されず、TRPAlが直接温度センサーとして機能している可能性は低い。次に、ショウジョウバエ各種の嗜好温度選択と代謝速度との関連性について解析したが、D.melanogaster幼虫と異なり、成虫では明確な関連性は存在しないことを明らかにした。
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