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植物の発生分化におけるuORFによる翻訳制御機構

公募研究

研究領域植物メリステムと器官の発生を支える情報統御系
研究課題/領域番号 21027001
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

尾之内 均  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (50322839)

研究分担者 内藤 哲  北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20164105)
研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2010年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2009年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード翻訳制御 / uORF / 新生ペプチド / ポプラ / シロイヌナズナ / 選択的スプライシング
研究概要

これまでに同定したシロイヌナズナのuORFペプチドが関与する発現制御の中で、複数のuORFが関与するものを2つ見いだした。それらの系では、ペプチド配列依存的に翻訳を抑制するuORFのさらに上流に別のuORFが存在し、上流側のuORFを削除した場合に主要なORFの発現が強く抑制され、その効果は下流側のuORFのアミノ酸配列に依存することが示された。これらのことから、上流側のuORFは下流のuORFの翻訳効率を調節する働きがあることが示唆された。
また、シロイヌナズナにおいてアミノ酸配列依存的な発現制御がみられなかったuORFの中に、アブラナ科植物では他の科の植物と比べてアミノ酸配列の保存性が低いものがいくつか見いだされた。そのうちの1つの遺伝子について、アミノ酸配列がより高度に保存されているポプラのオルソログのuORFを用いて、ペプチド配列依存的な発現制御がみられるかを検討した。その結果、ポプラのオルソログのuORFはアミノ酸配列依存的に主要なORFの発現を抑制することを見いだした。この遺伝子の5'UTRにも複数のuORFが存在し、ポプラにおいてペプチド配列依存的な発現制御がみられた下流側のuORFだけでなく、上流側のuORFのアミノ酸配列も双子葉植物間で高度に保存されている。上流側のuORFの役割について解析したところ、シロイヌナズナとポプラのいずれにおいても上流側のuORFは主要なORFの発現を促進する働きがあり、その効果は下流側のuORFに依存することが示された。したがって、シロイヌナズナにおいても、この遺伝子の複数のuORFが関与する発現制御機構の機能が部分的に保持されていると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] S-adenosyl-L-methionine induces compaction of nascent peptide chain inside the ribosomal exit tunnel upon translation arrest in Arabidopsis CGS12011

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki Onoue
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry

      巻: (印刷中)

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] uORFがコードするペプチドにより制御されるシロイヌナズナ遺伝子の探索2011

    • 著者名/発表者名
      尾之内均
    • 学会等名
      第52回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      年会(仙台,東北大学)は地震により中止となったが,要旨集の公開をもって成立(学会HP http://www.jspp.org/参照)
    • 年月日
      2011-03-11
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 植物のuORFにコードされる新生ペプチドによる翻訳制御機構の探索と解析2011

    • 著者名/発表者名
      小山博彰
    • 学会等名
      第52回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      年会(仙台,東北大学)は地震により中止となったが,要旨集の公開をもって成立(学会HP http://www.jspp.org/参照)
    • 年月日
      2011-03-11
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] uORFがコードするペプチドにより翻訳が制御されるシロイヌナズナ遺伝子の探索と解析2010

    • 著者名/発表者名
      尾之内均
    • 学会等名
      日本植物学会第74回大会シンポジウム
    • 発表場所
      中部大学(春日井市)(招待講演)
    • 年月日
      2010-09-10
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるペプチド配列依存的に制御を行う新規uORFのゲノムワイドな探索2010

    • 著者名/発表者名
      渡部峻
    • 学会等名
      第12回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      学術総合センター 一ツ橋記念講堂(東京)
    • 年月日
      2010-07-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナのuORFにコードされるペプチドが関与する転写後制御機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      竹本まり子
    • 学会等名
      第12回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      学術総合センター 一ツ橋記念講堂(東京)
    • 年月日
      2010-07-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるペプチド依存的なuORF制御機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      渡部峻
    • 学会等名
      第51回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      熊本市、熊本大学
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるuORFにコードされるペプチドによる翻訳制御の探索2009

    • 著者名/発表者名
      蝦名績
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜市、パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-12-11
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 植物の翻訳アレストにおけるリボソーム exit トンネルの役割2009

    • 著者名/発表者名
      西口達也
    • 学会等名
      第11回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      新潟市、朱鷺メッセ
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2018-03-28  

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