研究領域 | 植物メリステムと器官の発生を支える情報統御系 |
研究課題/領域番号 |
21027011
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
川口 正代司 基礎生物学研究所, 教授 (30260508)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2010年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2009年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 根粒形成 / 遠距離制御 / 受容体型キナーゼ / 数理解析 / 茎頂メリステム / シミュレーション |
研究概要 |
根粒形成の遠距離制御機構の解析 ミヤコグサより特定したKLAVIER遺伝子はLRR型の受容体型キナーゼをコードしており、HAR1と相互作用することによってシュートから根粒数を制御する。今年度は、根粒形成に必要とされるサイトカイニンシグナリングとKLAVIERの関連について解析した。ミヤコグサのサイトカイニン受容体LHK1の恒常的活性型は、根粒菌の感染なしに根根粒様構造を誘導することができる。LHK1の恒常的活性型の優性変異体Snf2とklavierの2重変異体の解析から、KLAVIERは、Snf2によって誘導される自発的根粒形成の抑制にも機能していることが明らかになった。 SAMダイナミクスの数理解析 SAMの自己組織的でダイナミックな振舞いを理解するために、WUSCHEL(WUS)-CLAVATA(CLV)相互作用ダイナミクス、CZ-PZ相互依存関係、細胞分裂、の3つの条件を取り込んだ数理モデルを構築し、シミュレーションによる解析を行った。その結果、clvやklavier変異体にしばしば観察される帯化や二叉分岐などのSAMの基本的な振舞いを再現するパラメータを見いだした。今年度は、シグナリングのポジティブフィードバックが破綻しているwus変異体について解析し、wus特有の弱く多原基のSAMの振舞いを再現することに成功した。
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