研究領域 | 生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク |
研究課題/領域番号 |
21028012
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
篠原 美紀 大阪大学, 蛋白質研究所, 准教授 (80335687)
|
研究分担者 |
篠原 彰 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00252578)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2010年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
|
キーワード | 減数分裂期 / パキテン期 / ヒストン修飾 |
研究概要 |
生殖細胞形成の大きな目的は次世代へのゲノム情報を伝える1倍体の配偶子を作ることである。配偶子は減数分裂を経て形成されるが、中でも減数第一分裂では組換えが高頻度で起き、染色体もシナブトネマ複合体(SC)を形成することで、相同染色体の分配を促進している。近年SCが出来るパキテン期が減数分裂期の細胞周期の進行に大切な役割を果たすことが注目されている。特にパキテン期は染色体形態形成、組換えの状態をモニターし、減数分裂期の進行を保証するチェックポイントがある。しかし、その実体についてはほとんど分かっていない。さらに興味深いのがこのcheckpointにヒストンH3 K79(ほ乳類ではK76)のメチル化酵素Dotlが関わることである。また、Dotlは減数分裂期組換えの開始であるDNA2重鎖切断の形成にも関わることが知られている。本研究ではSetl,Dotlの新しい機能として減数分裂期特異的染色体構造であるシナプトネマ複合体に関わること,特に染色体の軸構造形成に重要であることを明らかにした。シナプトネマ複合体にヒストンの修飾、あるいはこれらメチル基転移酵素による別のタンパク質の修飾が関与すると考えている。さらに、Dotl,Setlの上流で働くと考えられヒストンH2BのK4のユビキチンに関わると考えられるPafl複合体もDNA2重鎖切断の形成やシナプトネマ複合体に関わることを明らかにできた。Pafl複合体は転写の伸長にも関わり、転写と減数分裂期の染色体反応の共役と言う点で興味深い。
|