研究領域 | 分子ナノシステムの創発化学 |
研究課題/領域番号 |
21111501
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小島 隆彦 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (20264012)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2010年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ポルフィリン / ヘテロポリ酸 / 結晶構造解析 / 光誘起電子移動 / 光機能 / へテロポリ酸 |
研究概要 |
1.4つのメソ位にp-メトキシフェニル基を導入した新規サドル型ドデカフェニルポルフィリン(H_2DPP)誘導体、H_2(TMDPP)及びそのスズ(IV)錯体([Sn(TMDPP)(OMe)_2])を合成した。その[Sn(TMDPP)(OMe)_2]と、ケギン型ヘテロポリ酸(POM)である(NBu_4)_3[PW_<12>O_<40>]がPhCN中で1:1の錯形成を行った後、[Sn(TMDPP)]から[PW_<12>O_<40>]^<3->への光誘起電子移動が進行することを、フェムト秒過渡吸収スペクトル測定により明らかにした。 2.[Mo^V(DPP)(O)(H_2O)]ClO_4は、PhCN中でのケギン型ヘテロポリ酸[SW_<12>O_<40>]^<2->とのアニオン交換により、アクア配位子とヘテロポリ酸の末端オキソ配位子との間の水素結合による1:1超分子を形成することがわかった。結晶中では、ポルフィリン環同士の分子間π-π相互作用によりポルフィリンナノチューブが形成され、チューブ状の親水性空間に、[SW_<12>O_<40>]^<2->が水素結合により包接された複合超分子構造が観測された。 3.ルテニウム置換POMと2つの[Mo^V(DPP)(O)]^+からなる複合集積体を合成し、PhIOを酸化剤とするベンジルアルコール類のベンズアルデヒド類への触媒的酸化反応を開発した。この触媒反応は、ベンジルアルコールと触媒とのアダクト形成を経由して、ベンジル位の水素引き抜きが律速段階となっていることを明らかにした。
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