研究領域 | 多様性と非対称性を獲得するRNAプログラム |
研究課題/領域番号 |
21112507
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 (2010) 東京医科歯科大学 (2009) |
研究代表者 |
片岡 直行 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (60346062)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2010年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2009年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 選択的スプライシング / SRp75 / Pmes-2 / シナプス形成 / 神経細胞 |
研究概要 |
高等真核生物での選択的スプライシングによる遺伝子発現制御を解析するため、我々は、スプライシング因子の1つであるSRp75がClkにより特異的にリン酸化を受け、選択的スプライシングを調節することを明らかにした。そしてSRp75の内在性標的遺伝子を同定するため、その特異的結合配列をSELEX法により同定し、その結合配列に類似した配列を、Pmes-2の第4エクソン内に見出すことができた。Pmes-2は脳で特異的に発現しており、フィロポディア形成に関わる。Pmes-2はアクチンに結合するドメイン(ED)を持っており、そのリン酸化によってアクチンから解離する。Pmes-2遺伝子からは選択的スプライシングによってED型とΔED型が産生され、ΔED型はフィロポディア形成を常に促進する。このΔED型の発現は臨界期前に限られ、発生が進むにつれてED型が増える。このことから、神経細胞はPmes-2遺伝子の選択的スプライシングを通して、入力特異的シナプス可塑性を獲得している可能性が考えられた。 我々は、神経細胞が極性と多様性を獲得・維持する機構を明らかにするため、Pmes-2遺伝子の選択的スプライシング機構の解析を行った。その結果、SRp75/SRSF4の強制発現が第4エクソンのinclusionを促進することを見出した。また、第4エクソン内に存在するシス配列の同定を試みた。その結果、第4エクソンの両端には、Exonic Splicing Silencer(ESS)が存在すること、第4エクソン内部には複数のExonic Splicing Enhancer(ESE)が存在することを明らかにした。また、これらのESEにはSRp75/SRSF4が結合して第4エクソンのinclusionを促進すること、また神経発生に従ってSR蛋白質はSRp75/SRSF4を除いて発現が低下することを見出した。
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