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ストレスセンサーIre1標的分子など核・サイトゾル蛋白質mRNAの膜局在

公募研究

研究領域多様性と非対称性を獲得するRNAプログラム
研究課題/領域番号 21112516
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

木俣 行雄  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (60263448)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2010年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2009年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
キーワード出芽酵母 / 動物細胞 / 細胞生物学 / オルガネラ / RNA / 細胞内輸送 / ストレス応答 / 局在化 / mRNA / リボゾーム / 真核細胞 / 翻訳反応 / 小胞体 / UPR / 細胞内局在
研究概要

全真核生物に保存された小胞体ストレスセンサーであるIre1は、エンドリボヌクレアーゼ活性を有し、Hac1やXBP1といった転写因子mRNAをスプライシングにより成熟させ、小胞体ストレス応答を誘起する。本研究では、小胞体膜蛋白質であるIre1が細胞内で効率良くXBP1 mRNAにアクセス出来るメカニズムにアプローチした。従来の研究により、XBP1 mRNAは自身の翻訳が一旦停止し、XBP1 mRNA-新生ペプチド鎖-リボソーム複合体として小胞体膜に輸送されることが分かっている。この輸送メカニズムはこれまで不明であったが、本研究によりXBP1ペプチドがこの複合体を小胞体膜に誘うことが判明した。すなわち、XBP1ペプチドは、他のオルガネラ膜では無く、小胞体膜に特異的に親和性を有するのである。そして、時間依存的に小胞体膜から離れて核へと移行し、従来から知られていた様式で転写調節を行う。本研究では、小胞体膜上にXBP1ペプチド受容体が存在することを示唆するデータを得ることも出来た。一方、本研究では、Ire1の機能にも着目した研究も進めた。Ire1は小胞体ストレスに応じて活性化することが知られており、また、旧来は小胞体ストレスは小胞体内腔への変性タンパク質の蓄積と同一視されていた。そして、Ire1の小胞体内腔ドメインは変性タンパク質と会合する能力を有し、そのことがIre1による小胞体ストレス感知の本質である。しかし本研究では、変性タンパク質との会合能を失ったIre1変異体も膜脂質の異常を感知して活性化することが明らかとなった。すなわち、膜脂質ストレスは変性タンパク質蓄積とは別種の小胞体ストレスであり、両者は異なるメカニズムにより小胞体ストレスセンサーにより感知されるのである。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Membrane aberrancy and unfolded proteins activate the endoplasmic reticulum stress sensor Ire1 in different ways2011

    • 著者名/発表者名
      Thanyarat Promlek
    • 雑誌名

      Molecular Biology of Cell

      巻: 22 ページ: 3520-3532

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Translational pausing ensures membrane targeting and cytoplasmic splicing of XBP1u mRNA.2011

    • 著者名/発表者名
      柳谷耕太、木俣行雄、門倉広、河野憲二
    • 雑誌名

      Science

      巻: 331 ページ: 586-589

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Unfolded Protein Responseとは何か?2010

    • 著者名/発表者名
      木俣行雄
    • 学会等名
      酵母細胞研究会
    • 発表場所
      アサヒビール本社ビル(東京)
    • 年月日
      2010-12-03
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2018-03-28  

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