研究領域 | 多様性と非対称性を獲得するRNAプログラム |
研究課題/領域番号 |
21112525
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2010) 株式会社三菱化学生命科学研究所 (2009) |
研究代表者 |
後藤 聡 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60280575)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2010年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2009年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | mRNA / GPI / 小胞体 / 翻訳後修飾 / ショウジョウバエ |
研究概要 |
私達は、ショウジョウバエの初期胚においてGPIアンカーを生合成する膜結合型酵素Pig-BのmRNAが一部の粗面小胞体領域に局在していることを見出していた。そこで、本研究ではmRNAの局在がPig-B蛋白質の活性に重要な役割を果たしているかを明らかにことを目指した。具体的には、Pig-BmRNAの局在を変化させるために、その3'UTRを改変したコンストラクトを発現するショウジョウバエ系統を作成した。実際に、その局在が変化したかを調べたところ、本来の領域とは異なる小胞体領域に局在することを確認した。現在、本来とは異なる領域で翻訳されたPig-B蛋白質が正しい活性を有しているかを確認中である。そのために、本来とは異なる領域で翻訳されるPig-Bをpig-B変異体で発現させ、pig-B変異体の表現型を抑圧できるかを調べている。 また、Pig-B蛋白質に対する抗体を作成したところ、endogenous Pig-B蛋白質を検出する良い抗体が得られた。それを用いて細胞染色したところ、驚いたことに、いままで言われてきた小胞体ではなく、核膜に局在していた。このことは、GPIが、いままでいわれてきたような小胞体ではなく、核膜で生合成されていることを示している。 さらに、GPIを蛋白質に付加させるTransamidaseに対する抗体の作成に取り掛かった。その抗体を用いることによって、実際にGPIが付加されるのが小胞体なのか、核膜なのかが明らかになると思われる。
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