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ROCOファミリー分子LRRK1によるEGFR細胞内トラフィック制御機構の解析

公募研究

研究領域細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究
研究課題/領域番号 21113509
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋大学

研究代表者

花房 洋  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教 (00345844)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2010年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワードLRRK1 / EGFR / ESCRT / STAM1 / Grb2 / endosome / endocytosis / MVB / ILV
研究概要

これまでROCOファミリーキナーゼLRRK1がEGFRの細胞内トラフィックを制御することを明らかにしてきた。LRRK1はEGF刺激依存的にEGFRと複合体を形成し、早期エンドソームに共局在する。ここでLRRK1はキナーゼ活性依存的にEGFRの早期エンドソームから後期エンドソームヘの移行を制御する。昨年度の研究から、LRRK1によるEGFRの輸送制御は微小管上をDyneinモータータンパク質依存的に行われることが明らかとなった。LRRK1はDynein結合分子NudCと結合し、NudCを介してDyneinと相互作用する。NudCをノックダウンした細胞ではLRRK1とDyneinとの結合が減少し、EGFRの微小管上の輸送も顕著に阻害される。さらにLRRK1によるEGFR細胞内トラフィック制御機構を検討したところ、LRRK1はEGFRのリソソーム分解経路選別に重要な複合体、ESCRT複合体と相互作用し、EGFRのエンドソーム内腔への陥入を制御していることを明らかにした。LRRK1はESCRT-0複合体構成因子の一つSTAM1と結合し、STAM1のポリユビキチン化を抑制することでEGFRとSTAM1との結合を促進していた。LRRK1はSTAM1のGATドメインと呼ばれる領域に結合し、STAM1のポリユビキチン化レベルを抑制することでSTAM1を活性型に構造変化させ、その結果、STAM1とEGFRとの結合を促進していた。われわれの研究から、(1)LRRK1がDyneinモータータンパク質を介したEGFRの輸送に機能していること、(2)LRRK1がEGFRとESCRT複合体をつなぐスキャホールドタンパク質として機能し、EGFRのリソソーム分解経路選別を制御していること、が明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Leucine-rich repeat kinase LRRK1 regulates endosomal trafficking of the EGF receptor.2011

    • 著者名/発表者名
      Hanafusa, H., Ishikawa, K., Kedashiro, S., Saigo, T., Iemura, S., Natsume, T., Komada, M., Shibuya, H., Nara, A., Matsumoto K.
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: 2 ページ: 158-158

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Regulation of the ERK activity duration by Sprouty contributes to dorsoventral patterning.2009

    • 著者名/発表者名
      Hanafusa, H., Matsumoto, K.*, Nishida, E.
    • 雑誌名

      Nature Cell Biology 11

      ページ: 106-109

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Leucine-rich repeat kinase LRRK1 regulates endosomal trafficking of the EGF receptor2010

    • 著者名/発表者名
      花房洋
    • 学会等名
      札幌国際がんシンポジウム2010
    • 発表場所
      北海道大学学術交流会館
    • 年月日
      2010-06-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] ROCOファミリーキナーゼLRRK1によるEGFR細胞内トラフィック制御2009

    • 著者名/発表者名
      花房洋
    • 学会等名
      生化学会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2009-10-21
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2018-03-28  

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