研究領域 | 細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究 |
研究課題/領域番号 |
21113511
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2010) 京都大学 (2009) |
研究代表者 |
吉田 秀郎 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 教授 (60378528)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2010年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ストレス応答 / 転写制御 / 転写因子 / ゴルジ体 / 小胞体 / ゴルジ体ストレス / 小胞体ストレス / 糖鎖 / 小胞輸送 / トラフィック / ロジスティクス |
研究概要 |
ゴルジ体は細胞内ロジスティクスの中枢であり、小胞輸送の高度な制御が行われている。小胞輸送によって運ばれるタンパク質も細胞の種類や状況によって刻々と変動しており、各方面へタンパク質を輸送する小胞輸送のキャパシティも需要に応じて増強されていると想像されるが、このような細胞の需要に応じた小胞輸送因子の発現制御機構についてはこれまでほとんど解析がされてこなかった。研究代表者は、阻害剤を用いてゴルジ体以降の小胞輸送能力を人為的に枯渇させた時に、小胞輸送因子の発現が補償的に誘導されることを見いだし、その分子機構を解析してきた。前年度までの解析によって、転写誘導を制御する新規のエンハンサー配列であるGASE (Golgi apparatus stress element)を同定し、GASEに結合する転写因子MLX及びTFE3を同定した。MLXを過剰発現すると小胞輸送因子遺伝子の発現が抑制され、TFE3を過剰発現すると小胞輸送因子遺伝子の発現が誘導されることも見いだしている。 本年度の解析によって、TFE3の発現を抑制すると小胞輸送因子遺伝子の転写誘導が阻害されることを見いだした。また、平常時にはTFE3はリン酸化されて細胞質に係留されているが、小胞輸送能力が枯渇するとTFE3は脱リン酸化されて核に移行し、小胞輸送因子遺伝子の転写を誘導することがわかった。以上の結果から、TFE3が需要に応じた小胞輸送因子の発現制御機構の主要な制御因子であると結論した。
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