研究領域 | 細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究 |
研究課題/領域番号 |
21113513
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
豊島 文子 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (40397576)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2010年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 小胞輸送 / インテグリン / ポロキナーゼ / Rab |
研究概要 |
初期エンドゾームの融合は、細胞外から取り込んだ積み荷を細胞内の目的地へ運ぶための出発点となる現象である。一方、細胞分裂期においてはエンドゾームの膜融合が阻害されることが知られている。この現象は、1989年にエンドゾーム膜融合のin vitro再構築系を用いて示されたが、その分子メカニズムはほとんど明らかとなっていない。 本年度我々は、細胞分裂の進行に必須のキナーゼであるpolo-like kinase 1 (Plk1)が、分裂期の初期エンドゾームの融合を阻害する働きを持つことを見出した。Plk1を薬剤やsiRNAによるノックダウンで阻害すると、分裂期において後期エンドゾームやリソソームが正常であるのに対し、初期エンドゾームが顕著に肥大化した。この現象はS期やG2期の細胞では認められないため、分裂期特異的な分子機構であると考えられる。また、siRNA耐性のPlk1により正常に戻ることからその特異性も確認された。さらに、初期エンドゾームの融合に必須であるRab5が、分裂期には活性化状態であるGTP結合型で存在すること、またこの現象はPlk1に依存することを見出した。Plk1は分裂期において初期エンドゾームの融合を阻害する一方、GTP-Rab5の蓄積に寄与することから、Rab5の分裂期特異的な制御機構の存在が示唆された。
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