研究領域 | 細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究 |
研究課題/領域番号 |
21113526
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
北村 大介 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (70204914)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2010年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 免疫学 / 抗原受容体 / エンドサイトーシス / シグナル伝達 / B細胞 |
研究概要 |
B細胞抗原受容体であるIgMのシグナル伝達に重要なアダプター分子BLNKに結合する4回膜貫通タンパクCMTM3のファミリー分子CMTM7の機能を解析した。CMTM7は細胞膜でクラスリンと共局在し、CMTM3と結合し、IgM架橋後はBLNK・IgMとも結合し、IgMと共に細胞内に取り込まれた。CMTM7ノックダウン株ではこのIgM取り込みが亢進し、また、BLNKのリン酸化およびERK/JNKの活性化が著しく減弱し、さらにIgM架橋後のSykとBLNKの結合が抑制されていた。以上より、IgM架橋直後にBLNK-CMTM7/3-IgM-Igα/β-Sykという複合体が細胞膜下で形成され、SykによりBLNKがリン酸化され、ERK・JNK活性化シグナルが伝達されると考えられた。この結果はBLNKが抗原受容体にリクルートされるというシグナル伝達開始の分子機構をはじめて明らかにしたものと考えられる。一方、IgM取り込みはBLNK欠損B細胞株では亢進し、逆にBLNK過剰発現細胞では抑制された。以上より、BLNKはCMTM7と結合することによりIgMのエンドサイトーシスを抑制すると考えられた。
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