配分額 *注記 |
10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2010年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2009年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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研究概要 |
1.マイクロ振動センサー・3次元アクチュエータ複合デバイスシステムの構築:ピエゾ素子を利用した微小振動子とこれに付随するマイクロ多段触覚プローブから成るシンプルな構造であるセンサーおよび立体Z型カンチレバー状に加工した振動子に,直交3軸方向それぞれの変位が制御できるように複数のピエゾ素子を装着した3次元アクチュエータを開発する。両者を高精度マイクロマニピュレータ・倒立型位相差蛍光顕微鏡に組み込むことによりシステム構築を行った。 2.骨芽細胞核の内部ストレス応答分布評価:接着細胞である骨芽細胞表面に対する圧縮,せん断,振動などの力学刺激付加とその応答の360度細胞内部ストレス分布評価を行うと共に,蛍光観察を用いた細胞核内部構造の観測結果との比較検証を行った。 3.骨芽細胞核の内部力学状態計測システムの確立:上記評価システムを用い,骨芽細胞核内の「ストレス(応力)」,「やわらかさ」など内部力学状態関連パラメータの同定を行い,核内力学特性のマッピング表示を試みた。細胞核内部の力学的不均質性を本システムによって検出可能であることを確認した。核内構造体のなかでも,特に核小体が位置する付近において力学的コンプライアンスが他所より高い傾向にあるという新たな知見を得た。
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