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配偶子幹細胞/ニッチシステムの季節性制御機構の解明

公募研究

研究領域配偶子幹細胞制御機構
研究課題/領域番号 21116504
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉村 崇  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40291413)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2010年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2009年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
キーワード配偶子 / 発生・分化 / ウズラ / 精巣 / 季節繁殖
研究概要

熱帯以外の地域に生息する多くの動物は、特定の季節にのみ生殖活動を行う「季節繁殖」という戦略をとっている。なかでもウズラは洗練された季節適応能力を有しており、生殖腺もごく短い繁殖期にのみ一過的に発達させる。このため非繁殖期の精巣は外見上、未分化な状態にまで退縮する。本研究では生殖活動の季節変化に着目し、配偶子幹細胞/ニッチシステムの制御機構を解明することを目的とした。
生物は日照時間の変化をカレンダーとして季節繁殖を制御しているが、哺乳類以外の脊椎動物は脳内に存在する脳深部光受容器によって日長の変化を感知することが知られていた。脳深部光受容器の存在は約100年前にカール・フォン・フリッシュによって指摘されていたが、その実体は不明であった。本研究ではウズラの脳深部に発現する新規な視物質「オプシン5」を同定した。オプシン5は脳内だけでなく、精巣にも発現していることから、今後精巣における機能の解明が期待される。
また、ウズラを長日条件から短日及び低温条件に暴露した結果、精巣の退縮が認められた。その際、精巣の形態変化を詳細に解析した結果、精巣の退縮にはアポトーシスが関与していることが明らかになった。また、同時に血中のホルモン濃度を測定し、機能解析を実施した結果、季節繁殖の制御における精巣の退縮には、オタマジャクシがカエルに変態する際に尾が退縮するのと同様な仕組みが関与していることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A mammalian neural tissue opsin (Opsin 5) is a deep brain photoreceptor in birds.2010

    • 著者名/発表者名
      Nakane Y, et al.
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA

      巻: 107 ページ: 15264-15268

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Deep brain photoreceptors and a seasonal signal transduction cascade in birds.2010

    • 著者名/発表者名
      Nakane Y, Yoshimura T.
    • 雑誌名

      Cell Tissue Res.

      巻: 342 ページ: 341-344

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 比較生物学から明らかになった動物が春を感じる仕組み2010

    • 著者名/発表者名
      吉村崇
    • 学会等名
      第11回日本比較三学会合同シンポジウム
    • 発表場所
      グランシップ(静岡)
    • 年月日
      2010-11-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Non-mammalian models in thyroid research : Japanese quail2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura T.
    • 学会等名
      14^<th> International Thyroid Congress
    • 発表場所
      パリ国際会議場(パリ)
    • 年月日
      2010-09-12
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] からだと光の事典(太陽紫外線防御研究委員会編)2010

    • 著者名/発表者名
      高井直樹、吉村崇
    • 総ページ数
      421
    • 出版者
      朝倉書店
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.nagoya-u.ac.jp/pdf/research/news/20100803_agr.pdf?20100803

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2018-03-28  

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