研究領域 | 活性酸素のシグナル伝達機能 |
研究課題/領域番号 |
21117508
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱崎 純 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80533588)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2010年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2009年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 分子生物学 / プロテアソーム / 酸化ストレス / ユビキチン / 分生生物学 |
研究概要 |
プロテアソームは、真核細胞に必須のタンパク質分解酵素であり、その重要性は広く知られている。老化やがんは酸化ストレスとの密接な関連が既に知られている一方、我々のこれまでの研究から、我々はプロテアソームの機能異常が未知のシグナルを介して酸化ストレス応答を惹起させると同時に、プロテアソーム活性や核局在の変化、ひいては核形態異常を引き起こすことが、がんや老化の病態の主要な要因のひとつとなっているではないかと推測した。そこで、プロテアソームの動態(機能制御、局在)と酸化ストレスとの間を結ぶ分子機構を明らかにし、がん、老化などの病態の理解に新たな視点を提供することを目的とした。 まず、我々が最近同定に成功したプロテアソームに会合するチオレドキシン様酵素TXNL1(プロテアソーム会合因子としては初めての酸化還元関連タンパク質である)の機能解析を、ショウジョウバエの遺伝学的解析などにより行い、実際に複眼の発生などに重要な働きをしている事を見いだした。さらに、酸化還元制御とプロテアソームをリンクさせる分子の同定を目指し、プロテアソーム関連遺伝子(PI31など)ノックダウン系統ショウジョウバエをスターターとして構築し、網羅的なRNAi系統との交配を現在進行中であり、いくつかの遺伝子を候補遺伝子として同定している。さらに探索を進めるために、遺伝子領域欠損系統との交配によるスクリーニングを現在計画中である。 また、プロテアソーム機能減弱マウスなどで酸化ストレス応答が共通して起きている事を確認した。現在この分子メカニズムの解明に向けた細胞・個体を用いた解析を行なっている。
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