研究領域 | 水を主役としたATPエネルギー変換 |
研究課題/領域番号 |
21118511
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 雅祥 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10346075)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2010年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ATP / 水和 / 高圧力 / 高圧力顕微鏡 / ナノメートル計測 / 分子モーター / 高圧顕微鏡 |
研究概要 |
細胞内にあるタンパク質などの生体分子は、周囲を水分子に取り囲まれ水素結合を形成し、エネルギー的な最適化がほどこされている。本研究課題では、高圧力技術を用いてタンパク質の水和状態を変えることで、ATP駆動型分子モーターの運動教変調を行うことが目的である。H22年度では下記の研究を行った。 A)市販の光学顕微鏡にそのまま登載できる高圧力顕微鏡の開発。従来までの高圧力顕微鏡では、手押しポンプで発生した水圧を、高圧容器に封入したバッファー圧に変換するための外部セパレーターが必要であり、10ml近いバッファーを準備する必要があった。また、高圧チャンバーを固定するための専用の顕微鏡ステージが必要としていた。本研究課題では、高圧チャンバー内でポンプの水圧をバッファーの圧力に変換するセパレーター機能を内在した顕微観察用のミニチュアチャンバーを作成した。この内部セパレーター機能を採用することで、高圧装置の全体のサイズを大幅に下げることに成功し、市販の光学顕微鏡本体に付随するスライドグラスの固定器具を利用して、簡便に顕微観察ができる仕様にした。この装置を用いて、実際に高圧力下での大腸菌の遊泳運動観察を行い、従来までのシステムと同等の性能を有することを確認した。 B)市販の吸光光度計、蛍光分光器に搭載できる高圧チャンバーの開発。市販の分光器に搭載し、温度と圧力を変えながら、吸収もしくは、蛍光スペクトルを取得できる簡便な装置を開発した。これにより、高圧力下において、蛍光性タンパク質や大腸菌内に取り込ませたNa指示薬の分光測定を実施した。
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