研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
21119501
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
福島 順子 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 教授 (40208939)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自閉症 / アスペルガー障害 / 表情認知 / 磁気共鳴画像(fMRI) / 自閉症スペクトラム指数(AQ-J) / 紡錘状回 / 前頭葉ミラーニューロン領域 / 広汎性発達障害 / fMRI / 視線解析 / AQ-J / ミラーニューロン領域 |
研究概要 |
自閉性障害、アスペルガー障害などの自閉症スペクトラム障害(ASD)では非言語性対人的相互性の障害があることが知られている。その基礎にある脳機能として表情認知の障害が注目されている。本研究はASDにおける表情認知の特徴を明らかにする目的で、表情認知課題遂行中の大脳皮質活動を機能的脳画像(fMRI)を用いて調べた。ASD群と定型発達者群各15名に、視覚刺激としてHappy、Anger、Sad、Neutralの4種類の表情からなる顔写真を用い、課題遂行中に撮像を行い、SPM8で解析した。MarsBarを用いて左右紡錘状回、左右ミラーニューロン(MN)領域、補足運動野、前部帯状回、左頭頂間溝、右島の8か所の関心領域(ROI)を設定し、各表情の偏回帰係数のROI毎のANOVAにより検定した。また、ASD群で自閉症スペクトラム指数(AQ-J)と各表情の偏回帰係数の相関をROI毎に求めた。ANOVAでは右前頭葉ミラーニューロン領域(FMN)で群×表情の交互作用を認めた。2群間での有意差のあった領域は、Happy,Sad,Neutralでは、右紡錘状回、Angryでは、右MNで、これはASD群で逆に有意に上昇していた。AQ-J値と各表情の偏回帰係数では右MN領域においてHとNで有意な負の相関を示した。これらの結果は表情認知に際してASD者は定型発達者とは異なる皮質活動を右MN領域で行っていることを示唆し、表情に対する情報処理に違いがあることを示している。ASD者において、Angryで定型発達者よりも高い活動が見られたことは、社会生活上の適応不全と関連している可能性がある。
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