研究領域 | 新しい星形成論によるパラダイムシフト:銀河系におけるハビタブル惑星系の開拓史解明 |
研究課題/領域番号 |
21H00037
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
下西 隆 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80725599)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 星間化学 / 銀河系外縁部 / 星形成 / 原始星 / 星間分子 / アルマ / ALMA / 電波天文学 / 赤外線天文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、我々の住む天の川銀河の外縁部における星間分子の化学進化過程を明らかにすることを目的としている。天の川銀河の外縁部は、金属量の低さをはじめとして太陽近傍の星形成領域とは大きく異なる環境を持ち、過去の天の川銀河の始原的な環境を残す領域であると考えられている。本研究はアルマ望遠鏡により得られる最新の観測データと星間化学モデル計算を組み合わせた観測・理論両面からのアプローチにより、天の川銀河外縁部における星・惑星材料物質の化学的多様性の形成史を明らかにしていく。
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研究実績の概要 |
銀河系外縁部の星形成領域の化学分析を通して、現在の太陽系近傍とは異なる原始的な銀河環境下にある星・惑星材料物質の化学的多様性の研究を行なっている。本年度は、前年度の研究において観測計画の策定を行なった銀河系外縁部の複数の星形成領域に対するアルマ望遠鏡観測を公募観測に提案し、これが採択された。当該観測プロジェクトでは、銀河系外縁部の5つの星形成領域に存在する16の原始星候補天体に対する分子輝線観測を行い、星間分子が豊富に存在する原始星の探査を提案した。観測ターゲットの選定においては、当該研究課題の中で研究協力者と共同で取得したジェミナイ南望遠鏡による高空間分解能・高感度近赤外線データ、および既存の分子雲サーベイデータを活用した。観測は年度後半に遂行された。データの初期解析の結果、銀河系外縁部の星形成領域にホットコアと呼ばれる化学的に豊かな高温の分子ガスが付随する原始星を発見した。銀河系外縁部では2例目となるホットコアの検出であり、過去の原始的な銀河環境における物質進化を探る上で貴重な天体サンプルの発見となった。アルマ望遠鏡を用いた銀河系外縁部の星形成天体の探査観測に係る一連の研究においては、中間・遠赤外線域における高空間分解能撮像観測データの必要性を強く認識した。今後の研究において取り組むべき観測課題である。以上の研究に加え、本年度は銀河系外縁部と同様の低金属量環境を有する系外銀河・小マゼラン雲のホットコアの観測研究や、海外の研究協力者との共同研究に基づく銀河系外縁部の星形成コアの化学進化に関する計算研究も行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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