研究領域 | 新しい星形成論によるパラダイムシフト:銀河系におけるハビタブル惑星系の開拓史解明 |
研究課題/領域番号 |
21H00052
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
門野 敏彦 産業医科大学, 医学部, 教授 (60359198)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | サブミクロン粒子 / 衝突現象 / 合体成長 / 原始惑星系円盤 / 衝突過程 / 珪酸塩微粒子 / 衝突 / 合体 |
研究開始時の研究の概要 |
サブミクロンの珪酸塩微粒子を数十m/sから数百m/sまで加速して衝突実験を行い,微粒子の合体が実際に起こるかどうかを実証することを目指す.これまでに衝突実験のための微粒子集合体加速方法の開発および速度計測系の構築を行った.今回の研究計画ではこれを継続,発展させ,衝突速度の関数としてサブミクロンサイズのガラス粒子と板状のガラスとの衝突における付着効率,付着強度を求めることを目的とする.
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研究実績の概要 |
本研究課題の目的は,秒速数十mから数百mで衝突するサブミクロン微粒子の付着過程の検証である.これまでに微粒子集合体を作成しガス銃によって加速,衝突速度の測定技術の開発を行い,ほぼ確立されている.さらに,本研究課題を進める上で十分な性能を持つ卓上型電子顕微鏡を本研究課題の補助金内で購入可能になったため,令和3年度は当初は購入予定ではなかった卓上型電子顕微鏡を購入した.これまでは,微粒子集合体を標的に衝突させた後,標的を回収して申請者が所属する機関で共同利用できる電子顕微鏡を使って観察を行っていたが,性能はよいものの,マシンタイムの制限があること,課金されること,さらにはコロナ禍により閉鎖されていたことなどにより,迅速な観察を高い頻度で行うことができていなかった.卓上電子顕微鏡の導入により,時間的な制約なくその場で観察を行うことができるようになり,研究効率が格段に上がった.現在,同じ衝突速度でもサイズによって付着状態がまったく異なること,金属粒子は大きく変形して付着していること,などがわかっている.また,付着強度測定方法の開発にも着手しており,今後,様々なサイズ,組成の微粒子をガス銃で衝突させたときの付着強度を定量化することを目指す.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度までは,コロナ禍により利用していた申請者が所属する機関の電子顕微鏡が使えなくなるなどの理由で進捗が遅れ気味であったが,令和3年度に導入した卓上型電子顕微鏡により,衝突後の微粒子の様子を時間的な制約なくその場で観測できるようになったため,遅れを取り戻しつつある.
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今後の研究の推進方策 |
現在,付着強度測定方法の開発にも着手している.ガス銃による衝突実験後,試料を回収し,電子顕微鏡で観察,付着強度測定のために試料に一定の応力を付加,電子顕微鏡で付着しているかどうか観察,更に強い応力の付加,観察,という手順を繰り返し,付着力を決定する.応力のかけかたなどの技術を確立させ,様々なサイズ,組成の微粒子をガス銃で衝突させたときの付着強度を定量化することを目指す.
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