研究領域 | 量子クラスターで読み解く物質の階層構造 |
研究課題/領域番号 |
21H00116
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
遠藤 晋平 東北大学, 理学研究科, 助教 (30824453)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 量子少数多体問題 / 3体問題 / エフィモフ状態 / ハロー核 / ハロー原子核 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、原子核と原子というエネルギースケールが15桁も異なり、異分野として研究されてきた2つの系が、同じ物理的挙動を示すかを理論的に明らかにすることである。その鍵となるのが低エネルギー量子系の示す普遍性である。特にエフィモフ状態とよばれる量子3体状態は、構造や内部状態に依存しない普遍的挙動を示すことが近年の冷却原子における量子少数多体研究で明らかになってきた。本研究では原子核と冷却原子における量子3体現象(エフィモフ現象)を比較し、両分野にまたがる量子物理学の統一的・俯瞰的理解を与えることを目指している。
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研究実績の概要 |
前年度に開発した量子3体計算の数値計算を用いた量子3体系の研究、特にエフィモフ状態の研究を行った。また前年度に引き続き、本研究のエフィモフ状態や量子3体・4体現象に密接に関連する量子少数多体現象に関する成果発表を行った。より具体的には、前年度には困難であった理化学研究所の共同研究者との対面での議論のための出張も頻繁に行い、原子核の量子3体系を行う際の適切なパラメータ設定値や、量子3体モデル化を行う際の限界や、原子核実験においてどのような物理量として対象の量子3体現象が観測されるか等の議論を行い、成果を論文にまとめるための研究を進展させることができた。そのような知見の下で適切な原子核系の選択および量子3体計算の実行を行い、予備的な結果を得ることに成功した。これらの予備の結果の報告を研究会等の発表で行い、原子核物理分野や冷却原子分野から多くの関心や有益な意見を得ることができた。これらの結果や知見をもとに、最終的な結果をまとめた論文を2本程度出版する予定である。また、これらの研究成果で得られた知見や申請者のこれまでの量子少数多体研究やエフィモフ状態の知見をもとにレビュー論文の一説を執筆し出版する予定である。これらの成果は2022年度末の研究補助期間終了までには出版までには至らなかったが、期間後も引き続き論文出版に向けた活動を継続する予定であり、1年以内程度には出版させることを目指している。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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