研究領域 | 宇宙観測検出器と量子ビームの出会い。新たな応用への架け橋。 |
研究課題/領域番号 |
21H00175
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
水間 広 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 客員研究員 (00382200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 生体イメージング / 中枢リンパ系 / SPECT / 神経変性疾患 / 脳腫瘍 / 中枢神経系リンパ管 |
研究開始時の研究の概要 |
中枢神経系リンパ管の機能には、脳実質に蓄積した老廃物の排泄、免疫系細胞の遊走を持つことが近年の研究で明らかとなっている。我々は中枢神経系リンパ管の生体における「真」の循環動態を明らかにするため、宇宙観測技術をベースにした高性能SPECTイメージング法を開発し、世界で初めて高精細なマウスの循環動態画像を取得した。本研究では医学研究応用へと展開すべく、認知症および脳腫瘍の疾患をターゲットとし、病態時における免疫系細胞の動態を可視化することを目的とする。本研究により、認知症や脳腫瘍における中枢神経リンパ系の機能的役割を明らかにし、新たな診断技術の創出および治療戦略モデルの構築を目指す。
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研究実績の概要 |
我々はこれまでに宇宙観測技術をベースにした高性能SPECTイメージング法を開発し、世界で初めて高精細なマウスの循環動態画像を取得した。本研究では、医学研究応用へと展開すべく、脳腫瘍や認知症などの脳神経疾患をターゲットとし、病態時における免疫系細胞の動態を可視化することで、中枢神経リンパ系の機能的役割を明らかにし、新たな診断技術の創出および治療戦略モデルの構築を目指す。最初に、マウス頭部固定用ホルダーおよび大槽内投与用カテーテルの留置法について検討を行った。大槽内投与用カテーテルは、以前の研究で開発した非金属製の微小プラスチック針(外径0.2mm, 内径0.1mm, 34G)の外筒部を改良することにより、大槽内刺入部からの脳脊髄液の液漏れを防ぐことに成功した。第二にトレーサー標識法および撮像条件を検討した。安楽死させたマウス脾臓またはリンパ節から採取されたT細胞に対し、SPECT核種であるIn-111を標識、特に大槽内投与量に適した細胞数(1 x 10^3-10^4個/2microL)に最適な条件を検討し、標識に成功した。最後に、正常マウスおよび認知症モデルマウスに対し、SPECT核種を標識したT細胞を大槽内へ投与後にSPECTイメージングを行った。投与されたT細胞の変化を観察するために投与後0日目、および1日目に同一個体のSPECT撮影を行った。撮影後、組織中の放射活性を測定し、頸部リンパ節へ高い集積が確認されたことから、T細胞は中枢リンパ管を介して移動したことが推測された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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