研究領域 | マルチスケール精神病態の構成的理解 |
研究課題/領域番号 |
21H00187
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
船水 章大 東京大学, 定量生命科学研究所, 講師 (20724397)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ベイズ推定 / 強化学習 / 知覚意思決定 / 光遺伝学 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
外界の知覚は,感覚刺激だけでなく,脳の内部状態・事前知識に依存する.本研究は,ベイズ理論に注目して,脳が感覚情報と事前知識のバランスを調整し,行動を最適化する機構を検証する.具体的には,マウスの行動実験や神経活動操作と計測,行動モデル化を用いる.脳の最適性が失われた場合,幻聴や妄想に繋がると考える.感覚情報と事前知識を統合する神経基盤の解明は,精神疾患の基礎的理解に繋がる.
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研究実績の概要 |
外界の知覚は,感覚刺激だけでなく,脳の内部状態・事前知識に依存する.本研究は,ベイズ理論に注目して,脳が感覚情報と事前知識のバランスを調整し,行動を最適化する機構を検証する.具体的には,マウスの行動実験や神経活動操作と計測,行動モデル化を用いる.脳の最適性が失われた場合,幻聴や妄想に繋がると考える.感覚情報と事前知識を統合する神経基盤の解明は,精神疾患の基礎的理解に繋がる. 最終年度は,これまでに開発したマウスのベイズ型行動課題時に,内側前頭前野・聴覚野・二次運動野の神経活動を計測した.3領野から合計2万細胞以上の神経活動を計測した.これらの大規模データを解析した結果,内側前頭前野の細胞群は,事前知識と感覚情報を統合し,行動選択に重要な価値関数を表現することを発見した.一方,聴覚野と二次運動野の細胞集団は,それぞれ,音刺激と行動選択を選択的に表現した.これらの結果は,マウスの大脳皮質は,行動選択に重要な要素を,局所的に表現することを示唆する.一方,機械学習でのencoding・decoding解析の結果,事前知識は,上記の3領野の全てで表現されることがわかった.これらの結果は,大脳新皮質が局所表現と大域表現の両方で,ベイズ型行動選択を実装することを示唆する.本年度は,この行動・神経活動計測の結果をまとめ,論文投稿の準備を進めた. 一方,ベイズ型行動課題時の神経活動抑制実験も進めた.課題時の内側前頭前野・聴覚野の抑制に向けて,GtACR2を発現したアデノ随伴ウイルスを各領野に注入した.この光遺伝学実験の結果も解析した.
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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