研究領域 | マルチスケール精神病態の構成的理解 |
研究課題/領域番号 |
21H00194
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
久島 周 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (00732645)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 統合失調症 / 自閉スペクトラム症 / シナプス / シナプス小胞 / ゲノムコピー数変異 / オミックス解析 / gene ontology / chromatin modification / 精神疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
国内最大規模の患者・健常者CNV データとゲノム機能情報・オミックス情報をin silico で統合解析し、精神疾患病態に関連したパスウェイやキー分子の同定、非コードDNA 領域の役割の解明に繋げる。また代表者は、多数の患者の臨床情報を解析し、発症関連CNV と関連する臨床的特徴を見出してきた。本研究では、脳病態をより強く反映する中間表現型を含めて関連性を検証し、モデル動物との比較に繋げる。以上、ヒトCNV データに基づき、ゲノム機能情報・オミックス情報とのin silico 解析とヒト・モデル動物の種間横断的な比較を通じて、精神疾患病態の階層縦断的な理解を目指す。
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研究実績の概要 |
前年度に、ゲノムコピー数バリアント(CNV)データを用いて、Gene ontologyに基づいた遺伝子セット解析を行い、双極性障害(BD)、統合失調症(SCZ)、自閉スペクトラム症(ASD)の病態に関わるパスウェイを同定した。その中の1つであるシナプス機能に着目し、R4年度に詳細な解析を行った。具体的には、シナプスに関するデータベースであるSynGO(Synapse Gene Otology)に基づいて、遺伝子セット解析を行った。SynGOには、シナプスタンパクとそれに関連する生物学的プロセス、分子機能、細胞の構成要素を包括的に網羅した情報がまとめられている。BD、SCZ、ASD患者および健常者合わせて8700例から得られたCNVデータを用いて、健常者CNVと比較して、患者CNVが集積する遺伝子セットを、ロジスティック回帰モデルを用いて検討した。その結果、SCZと関連を認めた生物学的プロセスとして、シナプス小胞エクソサイトーシスやシナプス小胞サイクル等を見出した。SCZと関連する細胞の構成要素として、シナプス後部(シナプス後膜)に加えて、シナプス前部を同定した。ASDでも、関連する生物学的プロセスとしてシナプス小胞エクソサイトーシスを見出した。ASDと関連する細胞の構成要素としてはシナプス後膜に加え、シナプス前膜を見出した。一方、BDに関しては有意な関連を示す遺伝子セットは認めなかった。以上から、SCZとASDの両疾患では、シナプス前部とシナプス後部の両方の部位が病態に関与していることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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