研究領域 | ケモテクノロジーが拓くユビキチンニューフロンティア |
研究課題/領域番号 |
21H00294
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
沖米田 司 関西学院大学, 生命環境学部, 教授 (90398248)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | ユビキチンリガーゼ / DUB / CFTR / 阻害剤 / RNF185 / RNF5 / RFFL / リガンド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,嚢胞性線維症(CF)原因タンパク質 CFTR 変異体の分解を促進するユビキチンリガーゼ RFFL, RNF5, RNF185リガンド化合物から特異的阻害剤を同定し,CF患者気道上皮初代培養細胞における有効性評価からCF治療剤の開発を進める.また,網羅的スクリーニングにより同定した CFTR 関連 DUB 相互作用を化合物等で制御し,タンパク質品質管理における E3-DUB 複合体の機能解明と共に,DUBを標的とした新規CF治療法を開発する.
|
研究実績の概要 |
A1. CF-HBE における RFFL PPI 阻害剤の有効性評価: RFFL PPI 阻害剤 化合物A は CF-HBE においても,CF 治療剤 Orkambi 存在下で CFTR 機能を改善する傾向が観察された.他の CF 治療剤存在下でも,化合物A が治療効果を増強するか否かを評価する予定である. A2. RNF5/RNF185特異的二重阻害剤の同定: ケミカルアレイスクリーニングにより同定した候補化合物について,SPR 解析,DSF thermal shift assayにより RNF5, RNF185 と結合する化合物を同定した.一部の化合物は,in vitro Ub assay により,E3 リガーゼ活性を高濃度で阻害する可能性が示唆された. A3. RNF5,RNF185のX線結晶構造解析: RNF185 断片のX線結晶構造解析に成功した. A4. RNF5-CFTR, RNF185-CFTR相互作用領域の同定: 精製タンパク質を用いた AlphaLISA により,RNF5, RNF185 の細胞質領域と,CFTR-NBD1 が直接的に相互作用することを見出した.今後,NanoBiT 法により,細胞内での結合様式を評価する. B1. CFTR 関連 DUB リガンドの同定: USP19 断片を用いたケミカルアレイスクリーニングにより,USP19 に結合する化合物候補を得た.今後,SPR 等の二次スクリーニングにより, USP19 リガンド化合物を同定する.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
RFFL-DUB相互作用領域の同定は進展していないが,その他の実験計画は予定通りに進行している.
|
今後の研究の推進方策 |
USP19 リガンド探索については, USP19 DUB 活性を指標とした化合物スクリーニングや, 人工進化の手法を用いた DNA アプタマーの探索を行い, さらなる効率化を狙う.
|