研究領域 | ソフトロボット学の創成:機電・物質・生体情報の有機的融合 |
研究課題/領域番号 |
21H00323
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
八木 透 東京工業大学, 工学院, 教授 (90291096)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 神経インタフェース / 電極 / リポソーム / DNAナノチューブ / 神経工学 / 脂質二重膜 / 細胞内刺激 / ブレインマシンインタフェース |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は感覚機能と運動機能を有するバイオハイブリッド義手に適した神経細胞内刺激電極アレイの開発を目的とする.人工細胞膜とDNAナノチューブによって金属電極を覆うことで,電極が神経組織に直接触れることなく機能的な接続を実現する細胞内電極アレイの開発を行う.まず,DNAナノチューブを挿入した人工細胞膜を電極基板上に配置し,電極アレイを構築する.次に,構築した電極アレイで細胞内刺激を行い,さらにその生体適合性を最大化する技術について研究を行う.電極アレイで培養神経細胞を刺激し活動電位を記録する実験に並行して,DNAナノチューブの量と細胞生存率の関係を評価し,電極アレイのプロトタイプを完成させる.
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研究実績の概要 |
本研究は,感覚機能と運動機能を有するバイオハイブリッド義手に適した神経細胞内刺激電極の開発を目的としている.この刺激電極は,脂質二重膜(人工細胞膜)に埋め込んだDNAナノチューブやカーボンナノチューブなどの管状ナノ構造体を電気シナプスとして神経と接続する点が特徴である. 本年度は主に,昨年度に設計したDNAナノチューブ(ナノチューブ)の製作と,そのナノチューブを介した物質輸送についての評価実験を実施した.電気泳動による評価の結果,所望の長さのナノチューブができていることが分かった.また2つの異なるナノチューブが接近するとドッキングするような構造を設計製作して電気泳動実験を実施したところ,確かにドッキングして所望の長さになることを確認できた.次に,ナノチューブをリポソームに組み込み,膜内外の物質輸送の様子を蛍光観察したところ,確かに膜表面にナノチューブが組み込まれていることが蛍光観察された.またリポソーム内へのイオンの流入を蛍光観察できた.そしてドッキングポートタイプのナノチューブについては,リポソームがドッキングしている様子を観察できた. しかし今回の結果は,膜に対してナノチューブが垂直につき刺さりナノチューブの孔を介してイオンが流入したのか,それともナノチューブが膜に突き刺さった状態で膜とナノチューブの間にできた隙間からイオンが流入したのか,本結果からはわからない.膜の孔を外力で開閉できるようにすれば,物質輸送の機能を明確に判定できることから,今後は超音波で開閉制御ができるナノチューブの設計に着手する,そして再設計したナノチューブを試作し,イオンの物質輸送の機能について実験を試みる.
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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