公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
台風などの暴風雨によるイネの倒伏は、品質や収量の低下を引き起こすため、重要な形質のひとつである。これまでに、東北の主力品種「ひとめぼれ」と海外品種の交配系統から、倒伏耐性に寄与するQTLを得ている。また、「ひとめぼれ」より強い交配系統も存在しており、現在品種育成を行っている。本研究では、これら倒伏耐性の異なるイネの稈の力学的性質 (稈の硬さや直径などの形) を測定し、どの形質が倒伏耐性に重要かを明らかにする。加えて、今後の育種のために倒伏耐性の理論化や、強風に対するイネの防御応答を明らかにし、倒伏に対するイネの力学的最適化戦略を明らかにする。